2021年以来のNBA復帰となるか
パリ五輪で活躍したブラジル代表のブルーノ・カボクロが、ウォリアーズのチーム練習に参加していることがわかった。ロスターの最後の1枠が残っているウォリアーズは複数のベテランを呼んでワークアウトを行っているが、その中にカボクロも含まれている模様。カボクロの代理人は「彼は契約を目指し木曜日までゴールデンステイトでトレーニングを行っている。そして、彼は成功すると信じている」と、イスラエルのメディアに語っている。
現在28歳のカボクロは、2014年のドラフト全体20位指名でラプターズに入団。19歳でNBAに挑戦したものの安定した出場機会を得ることができずキングス、グリズリーズ、ロケッツを渡り歩き、2020-21シーズンを最後にNBAから去った。NBA在籍7シーズンにおける出場試合は105試合に留まり、満足な結果を残せなかった。その後、母国ブラジル、フランス、ドイツなどでプレーし、昨シーズンはセルビアの強豪パルチザン・ベオグラードに加入していた。
今夏はブラジル代表としてパリ五輪に出場。初戦のフランス戦では11分出場で0得点、続くドイツ戦でも13分出場で6得点に終わるなど存在感を発揮できなかった。しかし、グループリーグ最終戦の日本戦では30分のプレータイムで33得点17リバウンドと大暴れしチームを勝利に導き、決勝トーナメント進出の立役者となった。続くアメリカ戦は大敗を喫したが、34分の出場で30得点6リバウンドと孤軍奮闘した。
パリ五輪で活躍しNBAチームとの契約を勝ち取った選手としては、セブンティシクサーズに移籍したフランス代表のガーション・ヤブセレが大きな注目を集めた。ヤブセレは2016年にドラフト全体16位でセルティックスに加入するも、2年でNBAを去った苦い経験を経て、NBA復帰を果たした。カボクロがヤブセレに続くセカンドチャンスをつかめるのか、トライアウトの結果に注目が集まる。
ちなみにカボクロの代理人は、ウォリアーズと契約に至らなかった場合の選択肢として、イスラエルの強豪ハポエル・テルアビブと交渉を行っていると明かしている。同チームは先月、昨シーズンまでNBAで10年以上にわたって活躍したパトリック・ベバリーとの契約で話題となった。