ドノバン・ミッチェル

写真=Getty Images

「助けられる時に人助けをすることが大事」

西カンファレンスのプレーオフ進出を争うジャズは、3月21日に敵地でのホークス戦に114-117で敗れ、カンファレンス7位に順位を落とした。これで5位のサンダーから8位のクリッパーズまでゲーム差なしで並ぶ大混戦となったが、ジャズのドノバン・ミッチェルは、久々に会う友人のためにサプライズを用意していた。

彼は、小学校時代の恩師の娘で、長年の友人であるナジャ・ブルックスさんをこの試合に招待し、試合後にコートで交流。そして、大学の学費を工面するのに困っていた彼女に、自身の財団を通じて2万5000ドル(約277万円)の小切手を贈った。

ブルックスさんは、予想外の出来事に動揺し、うれしさのあまり感動。「本当に、うれしいです。ただ彼をサポートするために試合を観に来るつもりでした。それだけ長い間、彼には会っていなかったから。本当に頭がどうにかなりそう。何がなんだか分からなくて」と、語った。

試合には敗れたものの、ミッチェルは今回のサプライズについて、次のようにコメントしている。

「集中して取り組んで入れば、バスケットボールはこれからも続けられる。けれど人生においてはこういう瞬間に携わることが重要で、助けられる時に人助けをすることが大事なことだから」

昨年のオフからファンへの対応が称賛されているミッチェルには、自分にできることをしているだけ、という意識しかないのだろう。それでも、この実行力には頭が下がるばかりだ。