インゴ・ヴァイス

文=鈴木健一郎

三屋会長は「4つの枠を全部取りに行く」と意気込み

今日、日本バスケットボール協会(JBA)は臨時評議員会を開催。FIBAのインゴ・ヴァイス、スコット・ダーヴィンの2人もこれに同席し、終了後の会見でヴァイスが現在のJBAの取り組み、日本のバスケットボールについての感想を語った。

昨年12月にも2人は来日しており、日本のバスケへのポジティブな印象は変わらない。「歴史を見ていただければお判りでしょうが、JBAの改革はものすごい勢いで進んでいます。特に女子の日本代表はすごい力をつけていて、将来に向けて明るい兆しと言えます。男子も最初は心配しましたが、最終的にワールドカップの出場権を取りました。本当に良い結果が出ました」

今月末にはコートジボワールでFIBAセントラルボード(役員会)が行われ、来年の東京オリンピックでの開催国枠が適用されるかどうかはそこで決まる。「開催国枠といっても5人制と3人制、男女の4枠ある。それぞれ議論されるが、皆さんの力を借りて日本が一丸でやっているPRができれば、三屋裕子会長のサポートになる」とヴァイスは語る。

彼の感触としては、5人制は男女ともに見通しは明るい。ただし3人制になると出場国がそもそも8チームと少ないため、その中で開催国枠を使うことに否定的な意見が出るかもしれない、というニュアンス。「オリンピックで開催国枠を与えるかどうかは、今後のパリ、ロサンゼルスの前例になる。そこも踏まえてセントラルボードで説明されなければならない」と説明する。

三屋会長は「日本として4つの枠を全部取れて100点なので、私としては100点を取りに行く」と意気込む。「オリンピックはゴールじゃない、一つの通過点だと思っています。これからもっと日本のバスケは成長していくはずだし、そうしなければならない。そのために重要なのがオリンピックだと強調したい」

5人制女子はアジアカップ3連覇中。男子は自力でワールドカップ出場32カ国の切符をもぎ取った。今度は協会の出番。東京オリンピックの出場権を『100%』勝ち取ることに期待したい。