「これからは僕が若手を助ける番になる」
ジョシュ・グリーンはキャリア4年目の昨シーズンに初めてNBAファイナルの舞台に立ったが、オフシーズンには移籍が待っていた。マーベリックスがクレイ・トンプソンを獲得するトレードに組み込まれ、ホーネッツへ移籍することに。西から東へとカンファレンスへ、NBAファイナル進出チームから再建チームへと身を置く場所が変わるが、彼は「すごく楽しみなチームの一員になれた」と語る。
現在はオーストラリア代表の一員として活動しており、ホーネッツに馴染むための時間はオリンピックが終わってからとなる。それでもグリーンはホーネッツでの新たな挑戦についてこう語る。「マブスで全うした役割よりも仕事の幅は広がるだろう。ホーネッツで僕がどんな役割をこなすか、細かい話はオリンピック終了後にチームと話すことになるけど、どんなチャンスがやって来るにせよ、とにかく努力は惜しまないつもりだ」
グリーンは2021年の東京オリンピックにも参加し、チームの銅メダル獲得に貢献している。ただ、この時はプレータイムがほとんどなく、銅メダルを獲得したスロベニア戦でも出場機会がなかった。あれから3年でグリーンはより成熟した選手になった。代表では昨年のワールドカップで出場機会を増やしたし、マブスでもキャリア最高のシーズンを送るとともに、プレーオフで結果を出したことで自信を高めている。
「僕は若くして代表チームに加わり、ジョー(イングルス)やパティ(ミルズ)のようなベテランから学んできた。そうやって何年かが過ぎて、僕の役割も変化してきた。今回の代表ではスクリーンから抜け出して攻めたり、プレーメークしたり、大事な仕事を任されている。もちろんディフェンスもいつも通り大好きだ。僕は攻守でチームに活力を与えるタイプの選手だからね」
「マブスでもそうだったけど、若いうちから強豪に加わって、その高いレベルに適応していった。そこで幸運だったのは、支えてくれる仲間がいてくれたことだ。これからは僕が若手を助ける番になる。ちょっと変かな、まだ僕は若いからね(笑)」
グリーンはまだ23歳の若さだが、オーストラリア代表やマブスで学んだ成果を発揮する機会が、このホーネッツ移籍で得られたと彼は感じている。「マブスでは多くを学んだ。最近ではNBAファイナルに臨むプレッシャーと、その対処法だ。そういった学びを新天地に持ち込みたい。ホーネッツは若く、速いペースで戦うチームという印象で、きっと僕はフィットできる。激しくディフェンスをして、ボールをコントロールしながら自分自身を成長させられると思っているよ」
バックコートでコンビを組むであろうホーネッツのスター選手、ラメロ・ボールについては「ドラフトの同期だから彼の才能は分かっている」と話す。「彼はチームメート全員を巻き込み、速いテンポを作り出して最高のパスを出す。僕はオールコートでプレーして、ディフェンスで身体を張る。そういうプレーは僕も大好きだし、楽しめると思っているよ」