ダン・ハーリー

実績、待遇の両方で全米屈指の指揮官に

コネチカット大が、男子バスケットボール部のダン・ハーリーヘッドコーチと6年総額5000万ドル(約80億円)での契約延長で合意したことが明らかになった。コネチカット大はこれで2023年、24年とNCAAトーナメント連覇中の名将を2029-30シーズンまで契約下に置くことが可能となった。

ハーリーは先月、6年総額7000万ドル(約113億円)となるレイカーズ指揮官就任のオファーを断り、大学残留を表明したばかりだった。同大は昨年の時点でハーリーと6年総額3210万ドル(約52億円)の新契約を締結していたが、今回レイカーズではなく、自分たちを選択してくれた指揮官の忠誠心に応え、引き抜きを防ぐためにもさらなる大型契約を結んだ。

公立大学であるコネチカット大は、ハーリーとの契約の詳細を公表している。基本給は40万ドル(約6400万円)で、講演、コンサルティング、メディア対応の義務といった項目に対する追加報酬で637万5000ドル(約103億円)を支払う。そして追加報酬は年々増額していき、毎年100万ドル(約1億6000万円)の残留ボーナスを支払うことになっている。

この新契約で、ハーリーの年俸の1年平均は約833万ドル(約13億円)となる。これは『USA TODAY』が発表した2024年のカレッジヘッドコーチの年俸ランキングでいうと1位のビル・セルフ(カンザス大、約960万ドル)、2位ジョン・カリパリ(ケンタッキー大、約850万ドル)に次ぐ金額だ。ちなみにカリパリはアーカンソー大に移籍し、5年間で最低総額3850万ドル(約62億円)の契約を結んでいる。

一大ビジネスとなっているカレッジバスケットボールにおいて、指揮官の年俸は年々増している。『USA TODAY』のランキングでは400万ドル(約6億5000万円)以上も19人いる。その中でもハーリーの契約はトップクラスであり、これで名実ともにNCAAを代表する指揮官となった。