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『炎と氷のツインタワー』がペリカンズの新たな名物に

2月22日、ペリカンズはキングスからトレードで獲得したデマーカス・カズンズとオムリ・カスピの入団会見を行なった。

シャープシューターのカスピも大きな戦力だろうが、やはり目玉はカズンズとアンソニー・デイビスの超強力ツインタワーの誕生だ。カズンズは入団会見で「アンソニーとはお互いに足りない部分を補い合える」とコメント。

性格が異なることについて聞かれると「俺が炎で、彼が氷かな」と語り、笑いを誘った。

年齢こそカズンズの方が3つ上だが、2人はともにケンタッキー大学出身。アメリカ代表でもチームメートとしてプレーしているため、お互いのプレースタイルは熟知している。特に威力を発揮するのは、言うまでもなくインサイドだ。ペリカンズは今シーズンNBA12位タイの1試合平均43.9本のリバウンドを記録しているが、今シーズン平均10.6リバウンドをマークしているカズンズをセンターに起用することで、デイビスを適正ポジションであるパワーフォワードで使えるようになる。カズンズはビッグマンらしからぬシューターとしての顔も持ち合わせ、3ポイントシュート成功率も35.6%と高く、アウトサイドからも得点を決められる。

指揮官アルビン・ジェントリーは、会見でカズンズとデイビスを中心とするケミストリー構築に一定の時間が必要という見解を示した。だが、同日の練習後、2人のコンビネーションの鍵を握る司令塔ドリュー・ホリデーが、カズンズを生かすためのプレーを練習したことを明かしている。

トレード直後は「困惑した」と語ったカズンズだが、入団会見では明るい表情で質問に答え、新たな環境での再スタートを誓った。

レギュラーシーズン再開となる2月23日、ペリカンズはホームで強豪ロケッツと対戦する。相手エースのジェームズ・ハーデンは、カズンズとデイビスをもってしても抑えるのは簡単な相手ではないが、スター選手が加入したチームが勢いで勝り、すぐに結果を残すというケースは意外にも多い。

あと25試合を残している西カンファレンス11位のペリカンズは、同8位ナゲッツと2.5ゲーム差。ナゲッツと7位サンダーの差は6.5ゲームに開いているため、プレーオフ出場最後の枠を5、6チームで争うようになる。

もしカズンズ&デイビスによる超強力ツインタワーが機能し、プレーオフ進出を果たすことになれば、1回戦では『スーパーチーム』ウォリアーズと対戦することになるだろう。気の早い話だが、『スモールラインナップ』というトレンドをNBAに浸透させたハイスコアリングオフェンスに対し、走攻守が揃った『ハイブリッド・ツインタワー』のバトルが実現すれば盛り上がること間違いなしだ。