写真=Getty Images

NCAAディビジョン1で得点王に輝いたスターが中国で活躍

ブリガムヤング大学で4年間を過ごし、大学最終年度にはNCAAディビジョン1の得点王に輝いたジマー・フレデッテが、中国リーグCBAで1試合73得点という快挙を達成した。

2016年から上海シャークスに所属しているフレデッテは、2月19日に行なわれた敵地での浙江ライオンズ戦に出場し、1試合での得点としてはCBA史上4位の数字を記録した。

ちなみにCBAでの歴代トップはエリック・マコラムの83得点、2位はクインシー・ダビーの75得点、3位はボビー・ブラウンの74得点。フレデッテはこれに次ぐ数字をマークしたことになる。

今シーズンのCBAで平均36得点を記録しているフレデッテは、2011年のドラフト全体10位でバックスから指名され、その直後に交渉権をトレードで入手したキングスでNBAデビューを飾った。

NCAAのスタープレーヤーのデビューは大いに注目されたが、NBAではその能力を発揮することができず。キングス退団後はブルズ、ペリカンズ、スパーズ、ニックスを渡り歩いたが定位置を確保できず、活躍の場を中国に移した。

2011年のNBAドラフトの全体1位はカイリー・アービング。全体10位のフレデッテは、同11位のクレイ・トンプソンや15位のカワイ・レナード、30位のジミー・バトラー、さらには60位のアイザイア・トーマスよりも高く評価されていた(ちなみにこの年の2巡目45位指名を受けたのは、現在大阪エヴェッサでプレーするジョシュ・ハレルソン)。

ディフェンスや規律面での問題がクローズアップされてNBAでの生き残りに失敗したフレデッテだが、得点能力では引けを取らない。NBAで活躍するだけがバスケットボール選手のキャリアではない。中国へと渡ったことで、フレデッテはそのオフェンス能力を存分に発揮できる場を見つけ出したのだ。