アルティーリ千葉

終盤の連続セカンドチャンスポイントで逃げ切りに成功

B2プレーオフクォーターファイナルのアルティーリ千葉vsベルテックス静岡の第1戦が5月3日に千葉ポートアリーナで行われた。

最初にペースをつかんだのはホームのA千葉。木田貴明がこのクォーターだけで2本の3ポイントシュート成功を含む10得点を固める。いきなり8本のアシストが生まれたように、連動したチームバスケットで25-17と先行した。しかし、第2クォーターに入ると、静岡が巻き返す。インサイドで奮闘したジョン・ハーラーが12得点の荒稼ぎを見せると、第1クォーターは7本中1本の成功に終わった3ポイントシュートを吉田健太郎が3本中2本射抜く。そして、A千葉の長距離砲を3本の試投数(成功0)に抑え、46-43と逆転して試合を折り返した。

後半に入ると、再びA千葉の時間に。デレク・パードンのフリースローで追いつくと、大塚裕土がトランジションスリーを決め、杉本慶が自身のスティールから3点プレーとなる速攻に成功と、トランジションオフェンスが機能し、一気に流れをつかんだ。また、このクォーターだけで9本を獲得したフリースローで確実に加点したことで主導権を渡さず、28-16と圧倒して最終クォーターを迎えた。

その後、6点差に迫られてオフィシャルタイムアウトを迎えたA千葉だったが、直後に木田の得点で3ポゼッション差にすると、ブランドン・アシュリーが自身のオフェンスリバウンドから2連続でセカンドチャンスポイントを挙げ、さらにパードンがセカンドチャンスからアリウープを決めるなど、要所でのオフェンスリバウンドが光り、91-78で逃げ切った。

大事な初戦を制すとともに、A千葉にはもう一つの収穫があった。3月9日の神戸ストークス戦を最後に欠場が続いていた熊谷尚也が出場を果たした。プレータイムは第3クォーターの2分23秒に留まったが、「長期離脱していた間もサポートを受けながらしっかりと治すことに集中でき、仲間にも、待ってくれていたA~xxにも感謝しています。コートに戻れたことはよかったですし、まだまだ調子を上げていきたいと思うので、ファイナルまでしっかりとパフォーマンスを戻せるようにしたい」と前を向いた。

そして、プレーオフを勝ち抜くために必要なことをこのように話した。「常にポジティブに取り組むこと。そして何が起きるかわからないので、全員で団結し、同じ方向を見ることです。A-xxの皆さんに支えてもらいながら、関わる皆さんにも恩返しする気持ちでやっていきたい」

本日の第2戦は千葉ポートアリーナで15時にティップオフとなる。