2ポイントシュートのA千葉か?バランス重視の静岡か?
■チームスタッツ傾向
アルティーリ千葉(56勝4敗/勝率.933/東1位/PO進出順位1位)
今シーズンは圧倒的な強さでリーグ首位を独走。スタッツを見ても、平均得点やフィールドゴール成功率、リバウンド数、アシスト数など軒並みリーグで最も良い数字を叩き出した。誰でも得点できる層の厚さゆえ絶対的なエースがおらず、スタッツが分散する傾向にある。常に誰かにFPが偏るようなチームではないため予想が難しいチームだ。
ベルテックス静岡(29勝31敗/勝率.483/西4位/PO進出順位8位)
B3からの昇格組ながら、最終節に滑り込みでプレーオフ進出を決めて勢いに乗る静岡。チームとしての主要スタッツはいずれもリーグ中位の数字を残しており、弱点が少ないバランスが取れたチームと言える。得点は外国籍選手3人に偏る傾向があるため、リーグ最強のA千葉とチームとして互角に戦うためには日本人選手のステップアップが必要不可欠だ。
■直接対決
A千葉 98-82 静岡(12月16日)
A千葉 98-78 静岡(12月17日)
A千葉 90-56 静岡(1月31日)
A千葉 87-80 静岡(3月27日)
今シーズン4度の対戦は、A千葉が高得点を挙げてすべて勝利。いずれもフィールドゴール成功率50%以上と高確率で、今回の対戦でも1つのポイントとなる。
活躍が期待される注目選手
ファンタジーポイント(以下、FP)がチーム内で高い選手を、日本人選手と外国籍選手から1名ずつピックアップする。
■アルティーリ千葉
杉本慶(PG・獲得価格14万円)
FP:22.6(7.6得点、2.9リバウンド、6.2アシスト、1.6スティール、0.1ブロック、2.1ターンオーバー)
シーズン中盤はベンチスタートで流れを変える役割も担っていたが、現在は再び先発ガードとして起用され、平均23分56秒の出場でチームの核となっている。期待したいのはアシスト。今シーズンは7試合で2桁アシストを記録しており、昨シーズンのプレーオフでも平均9.5アシストを記録。大一番で強さを発揮できるプレーヤーだ。
デレク・パードン(PF/C・獲得価格24万円)
FP:32.3(14.8得点、9.7リバウンド、2.9アシスト、1.0スティール、0.6ロック、2.0ターンオーバー)
今シーズンはダブル・ダブルを24回達成したインサイドの要。フィールドゴール成功率は平均64.1%と高いが、静岡との4試合では驚異の82.6%を記録と相性の良さを見せている。2ポイントシュートでの得点割合が高いA千葉において、パードンのインサイドプレーは比重が大きい。最終節をベンチエントリー外で欠場しているのが気がかりだ。
■ベルテックス静岡
岡田雄三(PG・獲得価格13万円)
FP:19.7(8.8得点、2.2リバウンド、4.9アシスト、1.1スティール、0.1ブロック、1.9ターンオーバー)
不動の先発ガードにして、チームの顔。スコアリング能力に長けているが、オフェンスの起点となって舵取り役を担うため、アシスト量産も期待できる。A千葉との4試合では平均7.0アシスト、2.5スティールとシーズン平均を上回っているのも見逃せない。B3時代からチームを引っ張ってきた地元出身選手として、大一番にかける思いは大きい。
ジョン・ハーラー(PF/C・獲得価格32万円)
FP:31.8(14.2得点、10.9リバウンド、1.9アシスト、0.9スティール、0.5ブロック、1.5ターンオーバー)
3月中旬以降に先発に定着したプロキャリア2年目の若手。シーズンを追うごとにチームへフィットし、12試合で20得点以上を記録している。シーズンハイで32得点を挙げるなど爆発力も備えており、その他スタッツも伸ばしている。敗戦とはなったもののA千葉との対戦ではすべて2桁得点で平均14.5得点を挙げており、このシリーズでも活躍が期待できる。
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