第2戦に続いてのクラッチショット「子供の頃から、決めることを夢見ていた」
ナゲッツはレイカーズとのプレーオフファーストラウンド第5戦を激闘の末に108-106で勝利。シリーズ通算4勝1敗とし、スウィープを達成した昨年のカンファレンス決勝に続いてレイカーズを圧倒した。
同点で迎えた残り3秒に決勝シュートを沈めたナゲッツのジャマール・マレーは第2戦の決勝ブザービーターに続きいて大仕事を遂行した。左ふくらはぎの負傷で試合当日まで出場できるか不透明な状況だったが、32得点7アシストと故障の影響を全く感じさせない大暴れだった。
「(第2戦の決勝弾に比べると)少し良かったかな」と振り返るマレーは、プレーオフの大舞台での劇的シュートを「これこそ子供の頃から決めることを夢見ていたショットだった」と語る。そして、試合前には次のやりとりがあったと明かした。「今日はいつもより早く会場に来て、自分がプレーできるかを確認した。そして行ける気がしたんだ。チームスタッフは(故障が悪化する)リスクを負わせたくなかったから、僕に『No』と言ったんだ」
それでもマレーが出場を決意したのは「僕はなによりもチームメートから離れたくなかった」という強い思いがあるからだった。「僕らはシーズンを通して戦ってきた。みんな、何かしらの痛みを抱えていて、それを乗り越えてきている。もしこの試合に出られなかったら、自分らしくいることはできなかったと思う。チームスタッフが僕の言うこと、僕の身体の声に耳を傾けてくれた。僕のことを信頼してくれてうれしかった」
シリーズを第5戦で終えたことにより、ティンバーウルブズとのカンファレンス準決勝まで、少し日にちが空く。マレーにとって回復の時間が取れるのは大きい。サンズにスウィープ勝ちした相手の勢いを止めるには、マレーがより良いコンディションでプレーできることも重要だ。