ヨキッチはダブル・ダブル、ウェンバンヤマはあわやクアドルプル・ダブルの活躍
現地2日、ナゲッツとスパーズが対戦し110-105でナゲッツが勝利した。
この試合は、ナゲッツのニコラ・ヨキッチ、そしてスパーズのビクター・ウェンバンヤマというヨーロッパが生んだ至宝たちが大爆発。ヨキッチは42得点、16リバウンド、6アシストのダブル・ダブルを達成し、ウェンバンヤマは23得点、15リバウンド、8アシスト、9ブロックというNBA史上5人目のクアドルプル・ダブルに迫るスタッツを挙げた。
試合後、ヨキッチは記者会見でウェンバンヤマを次のように讃えた。「彼はまだ若く、毎試合が学びの場だ。どの試合も彼にとって新しいことばかり。マッチアップを学び、フロアバランスを学び、誰がマークしているのかを学んでいる。彼に必要なのは場数を踏むことだけ。そのうち分かってくると思う」
ヨキッチはさらに続ける。「アーロン(・ゴードン)は後半ずっと彼を守っていたし、僕らのベストディフェンダーのKCP(ケンテイビアス・コールドウェル・ポープ)さえもそうだった。後半、彼を常に最高の選手がマークしていたのはリスペクトの表れだと思う」
ディフェンスの名手たちはもとより、昨シーズンチームを史上初の優勝に導き、ファイナルMVPを獲得したヨキッチにとっても、異次元の活躍を見せるルーキーとの対戦は非常にタフなものだったようだ。「彼は6〜7本のシュートをブロックした(記録上は9本)。彼は特別な選手だ。ああいう選手と対戦するときは、いつも特別なことをしなければならない。彼がそれを学び、理解したとき、彼は対戦する相手にとってさらに大きな問題になると思う」
ちなみにヨキッチは会見で、第1クォーター、ファーストブレイクのシチュエーションでウェンバンヤマの上からダンクを沈めた際のエピソードについても明かしている。
「僕はただアグレッシブにダンクを狙うつもりだったんだけど、その後がおかしかったんだ。僕は彼に『君がもっとシュートをブロックするなら、僕は……何かするよ』って言ったんだけど、彼はそのあと4本くらいブロックした。だから僕は何もしなかったよ」。ヨキッチはそう言って会見場を笑わせた。