「クインが僕の仲間であることは間違いない」
ホークスは現地1日、ブルズに113-101で勝利した。ホークスはここ6試合で5勝目をマーク。3月25日と28日にはリーグ最高勝率のセルティックスに2連勝を収めるなど、カンファレンス9位もしくは10位で臨むことが濃厚なプレーイン・トーナメントに向けて調子を上げている。
ホークスといえば、左手小指の靭帯損傷で手術を受けたエースのトレイ・ヤングが、2月23日を最後に欠場している。これはチームにとって大きなマイナスとなったが、ヤング離脱以降も11勝8敗と5割以上の成績を残しており、この踏ん張りの原動力となっているのが、デジャンテ・マレーとボグダン・ボグダノビッチだ。
ブルズ戦でもボグダノビッチは、フィールドゴール7本中6本成功の20得点6アシスト4リバウンド2ブロックと見事なプレーを見せた。その中で残り2分、17点リードとほぼ勝利が確定した状況においてのタイムアウトで、クイン・スナイダーヘッドコーチと口論し、ウォーターボトルを床に投げつけるなど激昂したことが話題となった。
一見すると内紛のように見えるが、当人たちにとってはいつものコミュニケーションとなる。試合後、ボグダノビッチは「クインが、僕の仲間であることは間違いない。彼はシーズンを通して、僕を後押ししてくれている。時には小さな喧嘩もするけど、それが普通のことだ」と、指揮官と良好な関係であると強調し、時に言い争うことがあるのは当然のことだと続ける。「(口論の場面が)ハイライトで切り抜かれるのは悲しいことだ。でもこれも試合の一部だし、僕らの世界では普通のことだ」
また、スナイダーヘッドコーチも、「ボギー(ボグダノビッチ)は素晴らしかった。彼とは本当に良い関係だ」と語っている。
喧嘩するほど仲が良い、と言うように、今のホークスはコーチと選手たちが気兼ねなく互いの意見をぶつけることができる風通しの良い関係となっている。強豪・セルティックスへの連勝が示すように、今の調子をキープできればプレーイン・トーナメントで波乱を起こせる可能性は十分にある。