シーズン終盤に復帰できる可能性はあるが、今後のために欠場が濃厚か
ロケッツのアルぺラン・シェングンは、今シーズンに大きなブレイクを果たした注目の新星だ。21歳の彼はNBA3年目の今シーズン、ここまで平均21.1得点、9.3リバウンド、5.0アシスト、1.2スティールを記録。211cmのサイズと機動力、巧みなボールハンドリング能力を備えた次世代のオールラウンダーとして大暴れし、前年から最も成長を遂げた選手に贈られるMIP賞の有力候補だった。
リーグ屈指の若手スター選手への階段を順調に上がっているシェングンだが、現地10日のキングス戦の試合終盤、ドマンタス・サボニスのスピードに乗ったドライブからのダンクを止めようとブロックに行った際、着地に失敗して右膝をひねってしまう。シェングンは右膝を抱えながら立つことができず、最終的に車椅子に乗ってコートを去っていった。
この様子から当初は、膝の前十字靭帯損傷や脚の骨折ではないかと心配されたが、ESPNのエイドリアン・ウォジナロウスキーは「MRI検査の結果、長期離脱を余儀なくされる重症を避けることができた。手術の必要はなく、シーズン終盤に復帰できる可能性はある」と報じている。
現在のロケッツは29勝35敗と黒星先行で、プレーイン圏内であるカンファレンス10位のウォリアーズとも5ゲーム差が開いている。まだ追いつける可能性があるとはいえ、これからのチームを担っていける逸材に無理をさせるとは考えにくい。今後のためにも、シェングンは残りシーズンを欠場して来シーズンに備える可能性は高い。
不幸中の幸いで、今後のキャリアに影響を及ぼしかねない故障でなかったことはシェングンだけでなく、バスケットボール界全体にとっての朗報だ。来シーズン、万全のコンディションでコートに戻ってくる彼の姿を楽しみに待ちたい。