ジェイレン・ウィリアムズ

シェイ「僕らはすべてにおいて激しさを増している」

クリッパーズにはカワイ・レナードを筆頭にスター選手が揃い、サンダーは伸び盛りではあれど実績に欠ける若手のグループ。そのイメージは間違っていないが、サンダーを過小評価するのは間違っている。オールスターブレイク明けの両チームの対戦は、それを知らしめる一戦となった。

両チームとも休暇でコンディションを整えてケガ人なしで臨んだこの試合、前半は両者一歩も引かない激闘となる。差が見え始めたのは第3クォーター途中から。ただ、その差はあっという間に広がった。

そこで露呈したのは両者のプレー強度の違いだ。第3クォーターのクリッパーズは23得点を挙げており、数字としてはそれほど悪くはないのだが、印象としてはサンダーのディフェンスは完璧だった。1対1で負けず、抜かれても素早いローテーションでズレを消し、シュートに対して最後まで粘り強く身体を寄せていく。テレンス・マンのシュートにチェット・ホルムグレンが身体を寄せて決めさせず、ここからアイザイア・ジョーのトランジションスリーに繋げた場面は、試合展開を変える一つのきっかけになった。クリッパーズもそれを感じて一早くタイムアウトを取ったのだが、ここからベテラン揃いのクリッパーズがプレーの強度、ボールへの気迫で劣勢となる流れは止められなかった。

ポール・ジョージのフェイントを見切ったルーエンツ・ドートがスティールからのワンマン速攻を決める。相手がサンダーの勢いを警戒して引いて守ろうとすれば、シェイ・ギルジャス・アレクサンダーが迷わず放った3ポイントシュートを沈める。ラッセル・ウェストブルックからイビチャ・ズバッツの連携でイージーなゴール下のチャンスを作り出したはずが、このシュートをジェイレン・ウィリアムズが背後から叩き落し、ジョーの電光石火のトランジションに繋げる。クリッパーズのスキルと経験をサンダーの選手たちは攻守の激しさでねじ伏せ、そこからトランジションに転じて一気に2桁のリードを奪った。

ウィリアムズは「僕らの好調はエネルギーを出すところから来ている。それだけだとは言いたくないけど、影響は大きい」と語る。「ハードに戦うのが僕らのアイデンティティだ。特に守備では激しくフィジカルにプレーできた。ファウルのほとんどがフィジカルに行った結果だ。激しく守り、トランジションに転じて走ることでオフェンスにも火をつけた」

ホルムグレンも「今日のディフェンスはすごく良かったと思う。コミュニケーションが取れていたし、それぞれの努力する姿勢も良かった」と語る。216cmの彼のリムプロテクターとしての存在感は、試合を重ねるごとに大きくなっているが、サイズに頼るのではなくチームメートと同様に激しさを前面に押し出すのが彼のスタイルだ。「僕は背が高いから助かっているけど、そうじゃなくても勝つためにやらなきゃいけないプレーをするつもりだ」とホルムグレンは言う。「NBAには世界トップクラスのアスリートが揃っている。みんな負けず嫌いだから、競争心を出していかなきゃ通用しない。フィジカルに戦うのもその一部で、今日だけじゃなくどの試合でもやっていくものだ」

オールスター休暇明け最初の試合でクリッパーズに129-107と完勝。結果はもちろん内容的にも上々の結果となった。サンダーはこのまま西カンファレンスの上位を快走し、プレーオフでも結果を残せるだろうか。エースのシェイは自信を持っている。「バスケをするという点で変わりはないけど、僕らはすべてにおいて激しさを増している。すべての試合で、目標に一歩ずつ近づいていると実感している。誰もが勝ちたいと願い、その気持ちが自分たちを高めているんだ」

シェイはこう続ける。「この1試合で何かを判断するのは難しい。でも、今日のようなバスケを続けていれば、自然と結果はついてくるものだと思っているよ」