千葉ジェッツ

残り4分で得た9点のリードを守り切る

7連勝中の千葉ジェッツが9連勝中のアルバルク東京を迎えた一戦は、終盤までリードチェンジを繰り返す接戦となった。

先手を取ったのは千葉J。強度の高いディフェンスでタフショットを打たせると、積極的にシュートを放ち、開始2分弱で7-0のランに成功する。その後も長距離砲が好調な千葉Jは金近廉と西村文男の3ポイントシュートが決まり、開始6分でリードを2桁に乗せた。

それでも連動したチームオフェンスで千葉Jのディフェンスをかく乱するA東京は崩れない。安藤周人が素早いリリースから3ポイントシュートを射抜くと、レオナルド・メインデルがパスカットからワンマン速攻を決めるなど、落ち着きを取り戻し19-24と点差を縮めた。

第2クォーターに入っても拮抗した展開が続く。フェイスガードで徹底マークを受ける富樫勇樹がわずか1点と抑えられたが、西村が連続でプルアップスリーを沈めれば、ゼイビア・クックスが個の力を生かして前半だけで12得点を挙げてリードを保つ。なかなかリズムに乗れないA東京だったが、千葉Jの2本に対し、12本ものフリースローを獲得したことで食らいつき、37-41で前半を終えた。

後半開始3分半、セバスチャン・サイズの3点プレーが決まり、我慢を続けたA東京がついに逆転。それでも千葉Jも富樫の初めてのフィールドゴールですぐに逆転と、その後は一進一退の攻防が終盤まで続いた。富樫のプルアップスリーで4点をリードし、オフィシャルタイムアウトを迎えた千葉Jはさらに連続ターンオーバー奪取から、富樫が再びプルアップスリーを沈めて、残り4分で9点までリードを広げた。

その後アルトゥーラス・グダイティスの3点プレーで2ポゼッション差に戻され、残り3分半でクックスと西村が4ファウル、チームファウルが5に到達と、不安材料を抱えることに。そして残り26秒には、メインデルに3ポイントシュートを決められ1点差まで迫られた。それでも、原と富樫がファウルゲームで得たフリースローをしっかりと沈め、終盤に得たリードを守り切った千葉Jが75-74で勝利した。

この勝利で千葉Jは連勝を8に伸ばすとともに、A東京の連勝を9で止めた。