ナゲッツに107-113で敗戦「今夜はオフェンスで負けた試合だ」
現地29日、バックスはドック・リバース新ヘッドコーチの初陣となるアウェーでのナゲッツ戦に臨んだ。ともにリーグ屈指のタレントを有する強豪対決は、12度の同点、9度のリードチェンジと一進一退の激闘が続いた。しかしバックスは、ジャマール・マレーが35得点、ニコラ・ヨキッチが25得点16リバウンド12アシストとナゲッツの2大エースを食い止めることができず107-113で競り負けた。
昨シーズンのプレーオフ1回戦敗退を受け、バックスはオフに入るとエイドリアン・グリフィンを新指揮官に招聘。グリフィンの下で30勝13敗と好成績を残していたにもかかわらず、衝撃の解任劇を断行し、後任としてベテランコーチのリバースが就任した。このような背景から大きな注目を集めたこの試合について、リバースは敗戦にも収穫があったと振り返る。
ここまでバックスはリーグ平均以下の守備成績と苦しんでおり、グリフィン解任の大きな要因は堅いディフェンスを構築できなかったことと見られている。だが、リバースはこう語る。「私たちのことを『ディフェンスができない』と言っている人が嘘をついていると証明した。最後まで戦えていた。特にハーフコートのディフェンスは素晴らしかった。これを全ての試合でやっていくだけだ」
また、リバースは脇役たちのスタッツに残らない貢献ぶりについても言及している。「(キャメロン)ペインにはフルコートで相手にプレッシャーをかけるように伝えた。(デンバーは標高が高く酸素が薄いので)この指示をするには最悪の場所だったかもしれない。彼は疲れ果てていたけど、試合の流れを変える要因になった。(マリーク)ビーズリーはオフェンスでシュートを決めることができなかったけど、ディフェンスで戦ってくれた」
そして、「今夜はオフェンスで負けた試合だ」と総括する。「うまくスペースを作れなかった。これは修正しないといけない。そのためには互いを信頼して、ボールを動かすことだ」
もちろん負けたことへの悔しさはある。だが、リバースは「全体的にいうとハッピーだ」と手応えを強調した。ここからリバースがどのようにチームを進化させていくのか、特にディフェンス面を立て直すことができるのかは、今シーズンのNBA王者争いに大きな影響を与える。