八村塁

豪快ダンクで見せ場を作るも、レブロンの穴は埋まらず

現地1月23日、レイカーズはクリッパーズとの試合に116-127で敗れた。レイカーズは左足首を痛めているレブロン・ジェームズが欠場し、代役として八村塁をスタメンに起用。なかなかスタメンが固定できない状況で、ディアンジェロ・ラッセル、オースティン・リーブス、トーリアン・プリンス、アンソニー・デイビス、そして八村というラインナップとなった。

八村はクリッパーズのエース、カワイ・レナードをマーク。試合開始直後のプレーでドライブと見せかけてのミドルジャンパーにチェックに行けずに先制を許したが、攻めに転じれば味方のシュートが外れたオフェンスリバウンドを確保し、ミドルジャンパーを打つと見せかけて外で待つラッセルの3ポイントシュートをアシストして借りを返す。続いて右コーナーを空けてしまうクリッパーズのミスを見逃さず、3ポイントシュートを決める快調なスタートで先発の役割を果たした。

一度ベンチで一息入れた八村は第2クォーター頭からコートに戻り、ハイライトプレーを見せる。ラッセル・ウェストブルックの急加速するドライブに振り切られながらあきらめず追い掛け、ギリギリでボールに触れることでブロックショットに成功。そのまま攻めに転じると、スピードでジェームズ・ハーデンとアミア・コフィーの間に割って入り、ブロックを試みるダニエル・タイスよりも早くダンクを叩き込んだ。

第3クォーターにはハーデンをポストアップで押し込んでのシュートを決め、リーブスのアシストからミドルジャンパーを沈めて得点を2桁に乗せる。第3クォーター終了時点で八村は26分プレーし、11得点3リバウンド2アシスト1スティール1ブロックを記録。ただし『レブロン級』のインパクトあるプレーはあったものの、試合を通じてそれだけの存在感を示せたわけではない。最も大事な第4クォーターの出場は4分のみで、得点もリバウンドもなかった。

シュートタッチ好調のクリッパーズに先行される展開で、レイカーズは最大16点差から第4クォーター序盤に1ポゼッション差まで巻き返したが、その勢いは長続きせず。ラッセルもリーブスも、アンソニー・デイビスも大事な第4クォーターで不発に終わり、レブロン不在の穴を埋めるほどのパフォーマンスは発揮できなかった。

レイカーズ指揮官のダービン・ハムは試合後、「クリッパーズを倒すにはまずまずのプレーでは足りない。みんなよく戦ったが、ミスもあった。相手は些細なミスも許さないチームで、勝つには完璧が求められる」と語る。「敗れはしたが、団結して戦えた。今日の選手たちの戦いぶりを誇りに思う」

レイカーズはこれで22勝23敗と再び勝率5割を切った。クリッパーズは28勝14敗。西カンファレンスの上位にはサンダー、ティンバーウルブズ、ナゲッツの3チームがいるものの、いずれも1.5ゲーム差と首位を狙える位置まで浮上している。