ジョーダン・クラークソン

ハーディHC「彼は新しい役割に適応し、勝利に貢献する方法を広げようとしている」

ジャズは現地1月1日、ホームでマーベリックスと対戦。ジョーダン・クラークソンが20得点11リバウンド10アシストと、トリプル・ダブルの活躍を見せ127-90と圧勝した。クラークソンにとってトリプル・ダブルはキャリア初。そして、ジャズにとっては、カルロス・ブーザーが2008年2️月13日に達成して以来、レギュラーシーズンで1256試合ぶりの記録となった。

ジャズは第1クォーターにシモーネ・フォンテッキオが14得点と大暴れし、37-26と先手を取る。第2クォーターは流れをキープしたが、第3クォーター立ち上がりにマーベリックスの反撃をくらい3点差にまで詰め寄られる。しかしファンテッキオ、ラウリ・マルカネンのダンクなどの連続得点ですぐに10点リードにまで突き放し、試合の主導権を渡さない。そして第4クォーターに34-11とマーベリックスを圧倒することで、2024年の初戦を白星で飾った。

この試合、ジャズは第4クォーター残り5分の段階で30点の大量リードを得ており、本来なら主力の一員であるクラークソンは勝負の趨勢(すうせい)が決したことでベンチに下がっている展開だ。しかし、ウィル・ハーディーヘッドコーチは、クラークソンにトリプル・ダブルを達成させるため彼が10個目のリバウンドを取るまで起用した。

そして残り2分半、クラークソンが遂にリバウンドを取ると、ベンチにいたジャズのチームメイトに加え、会場も大歓声で記録達成を祝福。クラークソンは自身でタイムアウトを宣告して、ようやくベンチへと下がった。

クラークソンは、「正直に言ってすごく意味のあることだよ。カルロス・ブーザーとは一緒にプレーしたことがある。そして、これは彼の記録だった。とても素晴らしい偉業となったね」と喜びを語る。NBA1年目の2014-15シーズン、クラークソンはレイカーズでブーザーとプレーしている。この年はブーザーの現役最終年でもあった。そして、記録達成後、クラークソンはブーザーから祝福のメッセージを受け取っている。

この勝利でジャズは、今シーズン15勝19敗。さらに、黒星先行だがここ6試合で5勝と調子を上げている。そして、ハーディヘッドコーチは、次のようにクラークソンの貢献度の高さを強調する。

「彼は新しい役割に適応し、勝利に貢献する方法を広げようとしている。彼の活躍は得点面だけではない。もし、今、連勝を更新するために誰かを選ぶとしたら、それはジョーダンとなるだろう」

ジャズが7勝16敗と低迷した時には、主力選手のトレード放出も噂されクラークソンもその候補と見られていた。だが、クラークソンはここからジャズが巻き返していくために自身が不可欠な戦力であることを示した。