福岡大学附属大濠

渡邊が22得点、髙田が18得点、インサイドの攻防を制した大濠に軍配

ウインターカップ男子準決勝、土浦日本大学vs福岡大学附属大濠の一戦は、相手の武器である長距離砲を最低限に抑えつつ、2点シュートを高確率で決め続けた福岡大濠が71-57で勝利した。

序盤は拮抗したが、福岡大濠が14-13でリードして迎えた第2クォーターに試合が動く。強度の高いディフェンスで土浦日大の武器である3ポイントシュートを封じ、ドライブで切り込まれても最後まで確実にシュートチェックに行った。その結果、多くのタフショットを打たせ、前半の土浦日大の2点フィールドゴール成功率を19%に抑えた。

攻めては、分のある高さを生かした渡邊伶音がペイントで力を発揮し、万能フォワードの見竹怜が4本すべてのフィールドゴールを成功させる。こうして、的を絞らせないオフェンスを展開した福岡大濠が33-22とリードして前半を終えた。

後半に入ってもロースコアの展開が続く中、長距離砲に当たりが出始めた土浦日大がジワジワと点差を縮めていく。残り2分を切った場面には齋藤翔太の3ポイントシュートが決まり、3点差と肉薄した。

それでも福岡大濠は慌てなかった。渡邊のインサイドプレーで確実に得点し、三輪大和の速攻も出て突き放すと、6点リードで迎えた最終クォーターにはここまで13本中1本の成功に終わっていた3ポイントシュートがようやく決まり出し、すぐにリードを2桁に乗せる。その後、長距離砲の確率は上がって来なかったが、渡邊が22得点、髙田将吾18得点を挙げたように、ペイントやミドルレンジのシュートを高確率で決め続けたことで、10点前後のリードをキープし福岡大濠が競り勝った。

勝利した福岡大濠は、この後行われる藤枝明誠vs福岡第一の勝者と明日の決勝を戦う。