写真=Getty Images

驚異的な得点力で「記録づくめ」のウォリアーズを牽引した。

ウォリアーズのステファン・カリーが、2015-16シーズンのシーズンMVPを受賞した。前年に続き2年連続のシーズンMVP受賞は、NBA史上11人目の快挙となっている。

NBAのシーズンMVPは、投票権を持つ130人のライターとメディア関係者により決められる。シーズンMVPに相応しいと思う選手を1位から5位まで選んで投票し、1位票には10ポイント、2位票には7ポイント、3位票には5ポイント、4位票には3ポイント、5位票には1ポイントが加算され、合計ポイントが最も多い選手が受賞するという仕組みだ。

カリーが得たポイントは1300。なんと130人全員から1位の票を集め、史上初の満場一致でシーズンMVPに輝いた。

今シーズンのカリーは、レギュラーシーズン79試合に出場し、平均30.1得点をあげて自身初の得点王に輝いた他、3ポイントシュートの年間成功数でNBA新記録の402本をマーク。カリーが引っ張った今シーズンのウォリアーズは、1995-96シーズンのブルズが成し遂げ、不倒の記録と言われた72勝10敗というNBA年間最多勝利記録を更新。前人未到の73勝9敗でシーズンを終えた。

この新記録の他にも、開幕24連勝、1シーズンでのロードゲームで34勝、ホーム54連勝(昨シーズンのレギュラーシーズンのラスト18連勝を含む)など、今シーズンのウォリアーズはNBA新記録を数多く打ち立てている。

2連覇に向け最高の状態でプレーオフに臨んだカリーだったが、ロケッツとのプレーオフ1回戦で右ヒザを痛めた。それから4試合を欠場したものの、5月9日にモーダ・センターで行なわれたトレイルブレイザーズとのカンファレンス準決勝第4戦で復帰。ベンチからの出場だったものの、オーバータイムだけで決めた17得点を含む40得点の大活躍を見せ、チームを勝利に導いている。

華麗すぎる復活を遂げた直後にシーズンMVP受賞の知らせが届く。カリーはほんのわずかな苦しい時期を乗り越え、再び輝き始めた。