ジェイソン・テイタム

写真=Getty Images

オフのトレードになればセルティックス有利?

世界中のNBAファンにとって、今もっともホットなトピックは、2月7日のトレードデッドラインまでにアンソニー・デイビスを含む超大型トレードが成立するかどうかだ。

だが現時点では、その可能性は低いと言わざるを得ない。なぜなら、ペリカンズにはデイビスを早急にトレードする必要がなく、デッドラインまでにフランチャイズプレーヤーの放出を決断するからには、相応の条件でなければ応じる必要がないからだ。

もしデッドラインまでにペリカンズが納得するだけのオファーが届かなかった場合、トレードはシーズンオフまで成立しない。そうなった時に魅力的なオファーを提示できるチームは、セルティックスと言われている。セルティックスは、『特定選手契約』の規約により、同契約下にあるカイリー・アービングとデイビスを同時にロスターに登録できない。もしセルティックスがデッドラインまでにデイビスを獲得するには、アービングを交換条件に含めなければならない。当然ながら、チームリーダーであるアービングを放出するはずがなく、セルティックスにとっては、シーズンオフにフリーエージェントになるアービングと再契約した上で、デイビスを獲得できれば理想的な補強になる。

セルティックスは、ジェイレン・ブラウン、テリー・ロジアー、マーカス・スマートら将来有望な若手を擁している他、過去に成立させたトレードにより、2019年のドラフト1巡目指名権も複数枠獲得できる状態にある。これだけでも十分に魅力的なオファーになるだろうが、デイビスを差し出す以上、ペリカンズがジェイソン・テイタムも交換条件に希望する可能性も否定できない。その噂はテイタムの耳にも入っている。しかし彼は「求められるのは光栄なこと。自分にコントロールできることをやるだけさ」とコメントした。

セルティックスとしても、テイタムのトレードはなんとしてでも回避したいはず。だが、デイビスを獲得できるチャンスが目の前に転がれば、苦渋の決断を下すかもしれない。もし2月7日までに、デイビスがどのチームにもトレードされなければ、テイタムのキャリアに影響を及ぼす可能性はある。