八村塁

八村は反撃の狼煙を上げる活躍を見せるも終盤、延長ともに出番なし

レイカーズが敵地に乗り込みキングスと対戦。追いかける展開が続く中、八村塁の活躍もあり延長戦に持ち込んだレイカーズだったが、クラッチタイムに3ポイントシュートを決められず127-132で敗れた。これで1勝2敗と黒星が先行することに。

八村塁は6点ビハインドで迎えた第1クォーター中盤にコートに立つと、積極的なアタックからシュートファウルを誘い、フリースローを1本沈める。直後には持ち味であるボールプッシュからオースティン・リーブスのトランジションスリーをアシストした。オフェンスリバウンドを奪取した際には身体で押しこみ、ゴール下を狙ったがこれは相手のブロックショットに阻まれてしまう。

チームはボールムーブの良いキングスのオフェンスを止められない。ディアロン・フォックスに10得点、デマンタス・サボニスに7得点を決められ、セカンドユニットの全員にも得点を許し、28-41と出鼻をくじかれた。

第2クォーターに入ると、クリスチャン・ウッドが2本の3ポイントシュートを含む9得点を挙げ、アンソニー・デイビスもインサイドを力を発揮してレイカーズが反撃。八村はコーナースリーをエアボールにしてしまうなど、攻守ともに存在感を出せなかった。

後半に入ってもレイカーズは追いかける展開が続いたが、徐々にボールムーブが改善され、人とボールが連動するオフェンスを展開。トーリアン・プリンスがこのクォーターだけで3本の3ポイントシュートを沈めて11得点を挙げれば、残り1分を切った場面では八村が速攻の先頭を走り、しっかりとシュートファウルを誘発して2本のフリースローを沈めた。

そして、4点ビハインドで迎えた第4クォーターに八村が違いを作る。いきなりコーナースリーを成功させると、続けてトランジションスリーも沈めて、開始1分半で91-90と逆転する。さらに八村はドライブからプルアップも決め切り、約3分間で8得点を固めて、レイカーズにリードをもたらす。勢いに乗っていた八村だったが、残り7分27秒にベンチに下がると、それ以降出番が与えられることはなかった。

その後一進一退の攻防が続き、第4クォーター残り12秒にレブロン・ジェームズがレイアップを決めて同点に追いつき、延長戦に突入。最後まで点の取り合いが続いたが、ノーマークの3ポイントシュートを決められないレイカーズに対し、キングスはケビン・ハーターやマリーク・モンクが要所で長距離砲を沈めた。こうして、クラッチタイムのパフォーマンスで上回ったキングスが点の取り合いを制した。

レイカーズはデイビスがチームハイの30得点16リバウンド3ブロック、レブロンが27得点15リバウンド8アシストとともにダブル・ダブルを達成した。キングスはディアロン・フォックスがゲームハイの37得点、ベンチからモンクが22得点を記録した。

八村は17分のプレータイムで11得点6リバウンドを挙げ、今シーズン初めて2桁得点を記録。第4クォーター序盤には反撃の狼煙を上げる活躍を見せたが、クロージングラインナップを務めることはなかった。