昨シーズン王者、ナゲッツの完成度が光る
NBAの2023-24シーズンが開幕した。オープニングゲームでは昨シーズンの西カンファレンスファイナルの顔合わせ、ナゲッツとレイカーズが対戦。ナゲッツが先行し、レイカーズが追い上げる白熱の展開となったが、終盤まで余力を残したナゲッツが最後は突き放し、序盤に奪ったリードを明け渡すことなく119-107で完勝した。
昨シーズン王者のナゲッツは試合前に優勝リング贈呈セレモニーを行い、どの選手も気分良くコートに入った。ニコラ・ヨキッチは29得点13リバウンド11アシストといきなりトリプル・ダブルの大活躍。ヨキッチ個人の能力だけでなく、優勝の原動力となったチームケミストリーの高さは健在で、レイカーズの良かった時間はナゲッツがセカンドユニットをコートに送り出していた時間帯だけ。レイカーズは21得点のレブロン・ジェームズを中心に猛反撃を見せ、最大18点あったビハインドを1ポゼッション差まで詰めたが、休んでいたヨキッチがコートに戻ると一気に突き放された。
八村塁はNBAキャリア5シーズン目、レイカーズで初の開幕を迎えた。スタメンをトーリアン・プリンスに譲ってベンチスタートとなったが、第1クォーター途中で早々にコートに送り出される。機動力で奪ったオフェンスリバウンドから放ったのが今シーズン最初のシュートで、これは決まらず。それでもベンチから出て攻守にエネルギーを出していくスタイルを最初から見せていった。
八村にシーズン最初の得点が生まれたのは前半終了間際。ディアンジェロ・ラッセルとのピック&ロールからリムに飛び込み、ヨキッチをスピードで振り切ってレイアップを沈めた。また第3クォーター後半にはゲイブ・ビンセントのスティールに真っ先に反応して走り出し、レイカーズになかなか生まれなかったファストブレイクからの得点を生み出している。
それでも良いプレーはあったが周囲といまいち噛み合わず、新戦力のプリンスやクリスチャン・ウッドを試す起用法もあり、八村のプレータイムは昨シーズン平均より少ない15分で、6得点3リバウンドという数字に留まった。
FIRST CHALK TOSS OF YEAR 21. pic.twitter.com/rsPEEB24LM
— Los Angeles Lakers (@Lakers) October 24, 2023