福島から2名が選出

センター:グレゴリー・エチェニケ(福島ファイヤーボンズ)
ロバート・ボリックとラポラス・アイヴァナーカスといった得点源になる選手が欠場する中、第1戦はフル出場で23得点17リバウンド1アシスト1ブロック、第2戦は16得点19リバウンド1アシスト3スティールと両日ダブル・ダブルの活躍。ゾーンディフェンスを敷いたことでディフェンスリバウンドが取りやすかったことはあるかもしれないが、2試合で17オフェンスリバウンドと圧巻のパフォーマンスを披露した。

パワーフォワード:ジャメール・マクリーン(熊本ヴォルターズ)
インサイドの強さを発揮し、第1戦は15得点12リバウンド1アシスト1スティール、第2戦は26得点14リバウンド1アシスト2スティール3ブロックと両日でダブル・ダブルを達成。ダンカースポットでドライブに合わせるのが上手く、ペイント内での得点を量産。スタッツを量産することもできるが、スクリーンやオフボールで仲間を生かす動きができるのも魅力的だ。熊本の外国籍選手は3人とも能力が高いため、日替わりで活躍していくだろう。

スモールフォワード:喜多川修平(越谷アルファーズ)
両日20分弱と決して長くない出場時間の中、第1戦は10得点、第2戦は17得点と両日2桁得点を挙げて、高いシュート能力を見せた。特に第2戦は3ポイントシュートを4本すべて成功させ、ホーム開幕戦で存在感を示した。試合は惜しくも逆転負けとなったものの、積極的なボールプッシュでフリースローを獲得したり、1on1を仕掛けてバスケット・カウントを奪うなど躍動し、第4クォーターだけで8得点を挙げた。

シューティングガード:高橋克実(新潟アルビレックスBB)
チームは苦しい4連敗ながら、スコアリング能力を開花させたルーキーの司令塔。第1戦は16得点1リバウンド6アシスト2スティール、第2戦は38分39秒の出場時間で25得点5リバウンド3アシスト3スティールを記録。ファンタジーポイントではB2日本人選手で堂々の1位に。ピック&ロールから決定的なパスが何度も見られたがフィニッシュに繋がらない場面もあったため、さらにスタッツは増加しそうだ。

ポイントガード:加藤嵩都(福島ファイヤーボンズ)
主力の欠場が続いたチームを牽引し、エチェニケと並んで福島から2人目の選出となった。昨シーズンはB3のさいたまブロンコスでプレーしていたが、そのスキルの高さをB2でも証明。第1戦は21得点4リバウンド2アシスト、第2戦は15得点6リバウンド5アシスト1スティールと活躍。特にビハインドで迎えた第1戦の3クォーターでは積極的なアタックで12得点を叩き出した。テレンス・ウッドベリーを相手に1on1を仕掛けて得点した姿は衝撃を与えた。

惜しくもベストチーム入りは逃したものの、ポジション別TOP5に選出された中から、注目選手をピックアップする。

月野雅人(岩手ビッグブルズ・PG/SG)
B2再昇格後、勝ち星に恵まれないチーム状況ながら、今節は先発出場で平均29分超と長い時間コートに立った。第1戦は7得点4リバウンド4アシスト、第2戦は4得点2リバウンド7アシスト4スティールと奮闘。特に2試合あわせて11アシストを記録し、アルティーリ千葉の杉本慶と並び、今節のB2で最も多いアシスト数だった。さらにボールを持つ時間が決して短いプレースタイルではないにも関わらず、2試合で1ターンオーバーのみは賞賛されるべきポイントだ。

ジョーダン・ハミルトン(青森ワッツ・SF/PF)
緊急補強だったため、チームへのフィットが心配されていたが、そんな声はどこ吹く風で今節はスタイルを貫いてスタッツを量産。第1戦は32得点1リバウンド2アシスト1スティール1ブロック、第2戦は18得点11リバウンド2アシスト2スティール2ブロックと大暴れ。プレースタイル的に3ポイントシュートの成功率を安定させるのは難しいが、大当たりすれば、第1戦のように大量得点もあり得るので、Bライブ的にも注目の選手である。