デイミアン・リラード

ヤニス・アデトクンボとの強力デュオが誕生

オフを通して注目されたデイミアン・リラードの移籍先は、誰も予想しなかったバックスだった。現地9月27日、『ESPN』がこれをスクープ。バックスとトレイルブレイザーズ、そしてサンズが絡む大型トレードが成立した。

ブレイザーズはドリュー・ホリデーにディアンドレ・エイトン、今年のドラフト52位指名選手のトゥマニ・カマラ、2029年の1巡目指名権とスワップ権を得る。そしてサンズはユスフ・ヌルキッチ、ナシール・リトル、キーオン・ジョンソン、グレイソン・アレンを獲得する。

リラードはブレイザーズにトレードを要求した時から一貫してヒートへの移籍を希望してきたが、その交渉はまとまらず、ここ数日になって再建に乗り出したラプターズが最有力候補と見なされていた。しかし、驚天動地のバックス移籍が決まり、リラードとヤニス・アデトクンボのデュオが誕生することになる。

バックスは2021年にNBA優勝を勝ち取ったチームを継続してきたが、コアメンバーがベテランとなって先行きに不安があった。リラードとアデトクンボのコンビを軸に、クリス・ミドルトンにブルック・ロペスと経験あるベテランがサポートする布陣は強力で、このところ熾烈な争いとなっている東カンファレンスで頭一つ抜け出す存在になりそうだ。

ブレイザーズはリラードの長年の貢献に対するリスペクトがあり、トレードを要求された以上は受け入れるしかなく、いかに良い条件で事を収めるかが重要だった。その中で欲しかった1巡目指名権を確保しただけでなく、サンズではハマっていなかったが高いポテンシャルを持つ2018年のドラフト1位指名選手のエイトンを獲得して、ルーキーのスクート・ヘンダーソンとともに再建に勢いを付けられる。

サンズはファンの支持を得られていない上に、良いコンビネーションを築いていたクリス・ポールの退団で浮いた存在となっていたエイトンをついに放出。デビン・ブッカーとケビン・デュラント、ブラッドリー・ビールの並ぶラインナップを機能させるには、ヌルキッチのようなチームプレーヤーのほうがフィットするだろう。

リラードとそのエージェントはヒート以外への移籍を受け入れないような言動をかつてはしていたが、この移籍が決まるとリラードはSNSに「次の章が始まることに興奮している!」と投稿している。