昨シーズンからの継続性はB2随一!新加入の駒沢の活躍にも期待
昨オフは体制変更や選手の大幅な入れ替わりで『出直し』というイメージがあった熊本ヴォルターズだが、35勝25敗でプレーオフに進出。しかし、クォーターファイナルで長崎ヴェルカに敗れ、2シーズン続けて昇格チームとの差を思い知らされることになった。
プレーオフ出場という成果を評価してか、今オフはロスター13人中9人が継続選手となり、遠山向人ヘッドコーチも継続。積み上げや一貫性を重要視したロスターとなった。昨シーズン、出場したすべての試合(52試合)で先発を務めた得点源の谷口光貴がライジングゼファーフクオカへ移籍したのは誤算だったかもしれないが、越谷アルファーズから駒沢颯を獲得と、谷口の穴を十分に埋められたのは大きい。また、フクオカから伸び代十分な若手シューターの石橋侑磨を獲得したことで、バックコートの層の厚みがさらに増した。B2で最も選手の入れ替えがなかったと言えるロスターで、昨シーズンからの継続性を重視して上位進出を目論む。
テレンス・ウッドベリーが絶対的なエースではあるものの、昨シーズン、ウッドベリーが欠場した試合の戦績は16勝9敗と悪い結果ではない。ウッドベリーに頼らないチーム力を備えられたことは今シーズンの戦いにも生きてくるだろう。昨シーズン苦しんだリバウンドをチームとしてどのように改善してくるかにも注目だ。
所属選手一覧
『FP(ファンタジーポイント)最多日本人選手』
※FP(ファンタジーポイント)は、選手の活躍度合を計る指標となるポイント。各選手が実際の試合で記録した成績に応じて算出される。
駒沢颯
ルーキーだった2021-22シーズンには、B2日本人得点王となった若手注目選手の1人。昨シーズンも越谷で出場時間22分21秒で平均8.6得点、2.4リバウンド、3.4アシストとオールラウンドに活躍した。188センチとサイズがあるため、同ポジションのPG神里和との併用でスコアラーとして活躍することも期待される。
【注目選手】
山本翔太
ルーキーとして臨んだ昨シーズンは全60試合に出場し、平均19分24秒出場、6.2得点と活躍。11試合で2桁得点を記録しポテンシャルを感じさせるシーズンとなった。今シーズンは武器である3ポイントシュートにより磨きをかけて、コンスタントな2桁得点に期待したい。
ジャメール・マクリーン
昨シーズンは序盤にケガで離脱したものの、年明けから復帰してインサイドの要として活躍。平均16.5得点、7.3リバウンド、2.2アシスト、1.1スティールのスタッツを残した。シーズンハイは36得点と爆発力があるのも魅力だが、2シーズン目は献身的な働きにも注目だ。
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