富永啓生

「予選ラウンドに比べたら、フィジカルの部分でも対等に戦える」

ワールドカップは1次リーグが終了し、本日から17-32位を決める順位決定戦が始まる。

1次リーグの最終戦でオーストラリアに敗れた日本は1勝2敗で1次ラウンドを終えて順位決定戦へと回り、本日20時10分からベネズエラと対戦する。そして、チーム練習の後、取材に応じた富永啓生は「勝利することを前提に、自分たちのできる100%の力を出したい」と必勝を誓った。

オーストラリア戦では持ち味の長距離砲が不発に終わり、10本放ったすべての3ポイントシュートを外してフィールドゴール17本中4本成功(23.5%)の8得点と精彩を欠いた。「タフショットも多く、自分のリズムで打てなかった」と振り返ったが、富永に迷いはない。

「結果的に3ポイントを決められなくて本当に迷惑をかけたので、今日の試合は何が何でもチームに貢献したいです。打ち続けるのはもちろん大事ですが、3ポイントを止めにきたら、ドライブなどでプレーメイキングもできるようにしたいです。周りは自分のことを信頼してくれていて、結果を残すだけなので、決め切ってチームを助けたいです」

ベネズエラは主力選手が負傷した影響もあり、1次ラウンドを3戦全敗で終えた。それでも、ルカ・ドンチッチを擁するスロベニア戦は前半を互角(51-56)に戦い、カーボベルデ戦は残り1分まで同点と侮れない相手だ。FIBAランキングは日本の36位に対し17位と格上であることも忘れてはならない。それでも富永はベネズエラ戦の勝利に自信を見せた。

「3ポイントシュートをたくさん打ってくるチームなので、そこを止めないといけません。速いペースで3ポイントを打ってくる、自分たちと似たようなところがあるので、前半から自分たちのペースでバスケをすることが一番のカギになってくると思います。オーストラリアとか予選ラウンドに比べたら、フィジカルの部分でも対等に戦えると思うので、そこでもアドバンテージを取って行きたいです」

オーストラリア戦で消化不良となった悔しさを、この試合の発奮材料にしてほしい。