シェイ・ギルジャス・アレクサンダー

「正しいプレーに立ち返ることで僕らは調子を取り戻した」

8月29日、カナダ代表はラトビア代表を101-75で破った。両チームともフランスとレバノンを破っての2勝で1次リーグ突破は決めていたが、2次リーグを見据えるとここで3勝目を挙げておきたいところ。序盤はラトビアが攻守のインテンシティで上回り、最大12点のリードを奪った。

それでもカナダは第2クォーター途中から巻き返し、前半を43-42と逆転して締めると、後半を58-33と圧倒。シェイ・ギルジャス・アレクサンダーは前半の8得点から後半は19得点と調子を上げてチームを牽引し、27得点6リバウンド6アシストを記録した。

シェイは言う。「集中して試合に入れず、自分たちの個性が発揮できなくて序盤は苦戦したけど、第2クォーターが始まる前に、基本に忠実にやろうと意思を統一した。みんなで協力してプレーすること。素早くディフェンスに戻り、ボックスアウトを怠らずリバウンドを取り、エクストラパスを出す。正しいプレーに立ち返ることで僕らは調子を取り戻した」

14得点を挙げたニキール・アレクサンダー・ウォーカーは、悪い流れを押し戻しての勝利に良い手応えを感じている。「シュートが外れたり、コールがもらえなかったりして難しい状況になったけど、それを乗り越えて勝つためにどうすればいいのか、とても良い学びになった。序盤につまづいて挽回するのはどんな試合でも簡単じゃない。第1クォーターの後、各クォーターでそれができたことは、チームにとって大きな成長だ」

エースとしてカナダを引っ張るシェイは、ここまで3試合で平均22.0得点を記録。3試合を終えた選手の中では大会3位の数字だ。カナダのヘッドコーチ、ジョルディ・フェルナンデスは、シェイが大会MVPになると予言している。まだ先は長いが、ここまではMVP級の活躍だ。

自分がMVPに値するかどうか質問されたシェイは「僕が集中しているのはチームの勝利だ。MVPになれたらうれしいけど、そのうち分かるよ(笑)」と答えている。