第3クォーターを上回るも、前半の大量ビハインドが響く結果に

バスケットボール男子日本代表がワールドカップのグループリーグ最終戦でオーストラリア代表と対戦した。

日本の先発は河村勇輝、比江島慎、馬場雄大、渡邊雄太、ジョシュ・ホーキンソンの5人。日本はゴール下まで攻め込むも2本連続でブロックショットを食らうなどオーストラリアの高さに苦戦。さらに4点プレーを決められ、打点の高いシュートを防げず先行された。それでも、比江島のフローターで初得点を挙げると、ホーキンソンが3ポイントシュートを沈め、ミスマッチを突いた渡邊が3点プレーを決めて応戦。さらに途中出場の富樫勇樹もプルアップスリーを決めるが、トランジションや巧みな連携プレーからイージーシュートを許し、17-25で第1クォーターを終えた。

その後もオーストラリアの息の合ったコンビプレーを止められず早々に2桁のビハインドを背負う。残り6分53秒、河村が個人2つ目のファウルを犯すとともに、3点プレーを決められたところで日本はタイムアウトを取った。しかし、直後のオフェンスはターンオーバーで終わり、速攻を防ごうとした比江島がアンスポーツマン・ライク・ファウルをコールされてしまうなど悪い流れが続く。残り2分43秒にはニック・ケイに3ポイントシュートを射抜かれ、20点のビハインドを背負った。

日本は生命線である3ポイントシュートが17本中4本(24%)しか決まらず、オーストラリアに19本ものアシストを許し、リズムがつかめないまま35-57で前半を終えた。

後半開始11秒で3ファウルを誘発し、ホーキンソンの3点プレーで先制と最高のスタートを切った日本だったが、ターンオーバーから連続で失点し、流れを逸してしまう。馬場が速攻にコーナースリー、スティールからアシストと、存在感を発揮して追い上げたが、オフェンス優位な状況を次々と作られ、確実にオープンなシュートを決められた。それでも、ホーキンソンがセカンドチャンスポイントを挙げ、渡邊が個で打開するなどオフェンスは好調を維持し、35-30とこのクォーターを上回った。

17点を追いかける日本は第3クォーターと同様に高火力なオフェンスで追撃。要所で仕掛けるトラップも成功し波に乗りかけるが、セカンドチャンスポイントを何度も許したことで点差がなかなか縮まらない。残り4分、富樫がプルアップスリーを沈めて13点差まで追い上げたが、その後が続かなかった。セカンドチャンスポイントを許すなど、最後まで高さの不利を覆すことができず、最終スコア89-109で敗れ、1次ラウンド突破とはならなかった。