A東京の顔、田中がSR渋谷にまさかの移籍
6月29日(木)から6月30日(金)17時までにリリースがあった移籍市場の動きをまとめる。
◆秋田ノーザンハピネッツ
契約継続
王偉嘉
保岡龍斗
小栗瑛哉
中山拓哉
王は2020-21シーズン終盤に秋田とプロ契約を結び来シーズンで4年目を迎える。今シーズンは主に外国籍選手のバックアップとして起用され、インサイドで身体を張ったプレーで奮闘した。保岡は2016-17シーズンに特別指定選手として加入後、秋田一筋。オフェンスではドライブ、ディフェンスではボールマンへのプレッシャーなどアグレッシブなプレーが光る。小栗は今シーズン終盤に加入し、来シーズンがルーキーシーズンとなる。今シーズンは多くの出場機会を得ることができなかったが、ガードの層が厚い秋田の中で成長を見せられるか期待だ。中山も大学在籍時にプロ契約を結び、来シーズンで秋田一筋8年目となる。不動の先発選手で今シーズンも25分53秒のプレータイムとチームの中核を担っていた。
◆宇都宮ブレックス
契約
ギャビン・エドワーズ
D.J・ニュービル
エドワーズは千葉ジェッツから移籍。今シーズンは戦線離脱する時期もあったが、49試合の出場で9.0得点、5.7リバウンド、1.9アシスト、1.2スティール、0.8ブロックを記録。チャンピオンシップでは全試合に先発出場し、好調だった千葉Jを牽引した。ニュービルは大阪エヴェッサから移籍。2020-21シーズンから大阪で日本でのキャリアをスタートさせて以来、3シーズンに渡って中心としてプレー。今シーズンも19.4得点、4.2リバウンド、5.5アシスト、1.4スティールと大活躍していた。
◆アルバルク東京
契約継続
ザック・バランスキー
今シーズンは全60試合に出場し、オールラウンドなプレーで欠場者の多かったチームを救う活躍を見せた。所属年数もチーム最長の10シーズン目となり、コート外でもキャプテンシーが期待される。
契約
橋本竜馬
テーブス海
橋本はレバンガ北海道から移籍。北海道では中心選手として4シーズンに渡りプレーした。今シーズンは7.8得点、3.9アシストを記録し、攻守に渡りチームを支えた。「闘将」と呼ばれる気持ちを全面に出したプレーでA東京を勝利に導くか注目だ。テーブスは滋賀レイクスから移籍。今シーズンはチームの中心として48試合すベてで先発出場し12.4得点、3.7リバウンド、6.9アシスト、0.9スティールとスタッツを量産した。一新が図られるA東京において中核を担うことになるだろう。
◆サンロッカーズ渋谷
契約
田中大貴
アルバルク東京から移籍。A東京の看板選手としてお馴染みの田中だったが、リーグを震撼させる電撃移籍を決断。ともに2度のチャンピオンを獲得したルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチの元で再びプレーする。今シーズン欠場が続いたコンディションの不安はあるものの、田中の存在がチームをステップアップさせる。
◆信州ブレイブウォリアーズ
契約
石川海斗
星野京介
石川はファイティングイーグルス名古屋から移籍。今シーズンは2016-17シーズン以来のB1でのプレーとなったが、チームの中心選手として活躍。信州には5シーズンぶりの復帰となる。星野は滋賀レイクスから移籍。ルーキーシーズンとなった今シーズンは38試合に出場したものの安定的なプレータイムを得ることができなかったが、新天地の飛躍に期待がかかる。
◆富山グラウジーズ
契約
米山ジャバ偉生
トロイ・マーフィーJr.
米山は千葉Jから期限付き移籍。今シーズンの1月に特別指定選手として千葉Jに加入し、3月にプロ契約を結んだが、プレータイムを求め、志願してのレンタル移籍となった。フィジカルを生かしたプレーに期待がかかる。マーフィーJr.はB2の越谷アルファーズから移籍。ルーキーシーズンではあったが、35試合の出場で平均7分57秒のプレータイムと多くの活躍機会を得ることができなかった。しかし、成長著しく身体能力も高い若手だけに期待したい。2選手ともプロ契約だが特別指定選手枠としての加入となる。
◆三遠ネオフェニックス
契約
デイビッド・ダジンスキー
兪龍海
ダジンスキーはユーロを主戦勝にしていたアメリカ人ビッグマン。昨シーズンはトルコで51試合に出場し10.7得点、4.9リバウンドを記録。3ポイントシュートの成功率が40.8%と高確率で三遠の新たな武器となるに違いない。兪は早稲田大学1年次の2020-21シーズンにアマチュア契約を結んでいた。現在も大学在学中となるが、プロキャリアを三遠でスタートさせる。
◆シーホース三河
契約
ジェイク・レイマン
NBAでの出場経験も豊富な有力選手を獲得。206cmとは思えない機動力を生かしたプレーで、攻守に渡りオールラウンドな活躍が期待される。プレーエリアが広いため、他の外国籍選手とも相性が良いだろう。
◆ファイティングイーグルス名古屋
契約
根來新之助
アーロン・ヘンリー
根來は三遠から移籍。今シーズンはロールプレーヤーに徹し、多くの出場機会を得たわけではないが、9得点を記録する試合も2試合あった。コート内外でチームにポジティブな影響を与えられる貴重な選手だ。ヘンリーはNBA出場経験もあるアメリカ人ウイング。ハンドリングから打開できる推進力を持ち、フランスリーグでは試投数こそ多くないものの42.9%の確率で3ポイントシュートを成功させている。FE名古屋はロスター13人が揃い、昨シーズンと大きくスタイルを変更しないことがうかがえる。
◆名古屋ダイヤモンドドルフィンズ
自由交渉
コティ・クラーク
モリス・ンドゥール
日本でのプレーが2シーズン目となったクラークはチームの中核を担った。53試合に出場し19.3得点、6.9リバウンド、4.5アシスト、1.2スティールとオールラウンダーとしての力を発揮していた。ンドゥールは終盤にケガで離脱したが、32試合の出場で10.3得点、5.8リバウンド、2.1アシストを記録。インサイドでの力強さを見せていた。なお、クラブは2選手と引き続き、交渉を継続すると発表している。
◆京都ハンナリーズ
契約
鈴木悠介
半澤凌太
ケビン・ジョーンズ
鈴木はB2山形ワイヴァンズから移籍。日本人ビッグマンとして多くの出場時間はなかったものの、身体を張ったプレーでチームを支えた。洛南高校時代を過ごした京都での活躍が期待される。半澤は三遠から移籍。ルーキーシーズンとなった今シーズンは9試合の先発を含む45試合に出場。プレータイムこそ長くなかったものの、今後の飛躍が期待される選手。ジョーンズはSR渋谷から移籍。インサイドプレーヤーではあるが38.9%の高確率を誇る3ポイントシュートを武器に得点を量産。力強さと機動力を兼ね備えたバランスの良いスタイルが京都でどのように融合するか楽しみだ。
◆大阪エヴェッサ
契約
多嶋朝飛
茨城ロボッツから移籍。今シーズンは43試合の先発を含む59試合に出場し、司令塔としてチームを牽引した。ゲームメークだけでなく積極的にゴールを狙う姿も見られ、3ポイントシュートは44.9%と高確率で成功させている。
◆島根スサノオマジック
契約
ハッサン・マーティン
7シーズンぶりの日本復帰。大学卒業後、2017-18シーズンに琉球ゴールデンキングスでプレーし、その後はギリシャのオリンピアコスなど名門チームを渡り歩いていた。持ち前の身体能力にユーロでの経験がプラスされたマーティンは、相手にとって脅威になること間違いなし。
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