女子日本代表

どんなメンバーが出ても強度が落ちず、攻守ともに圧倒

バスケットボール女子日本代表がデンマーク代表との『三井不動産カップ2023(高崎大会)』第3戦に臨んだ。

先発は3試合とも変わらず馬瓜ステファニー、髙田真希、山本麻衣、林咲希、赤穂ひまわりの5人が務めた。第2戦では3ポイントシュートが決まらずに追いかける展開が続いたが、この日は序盤からエンジン全開で日本が圧倒する。

髙田のドライブで先制した日本は、トランジションから赤穂が3ポイントシュートを決める理想の展開に持ち込む。ディフェンスではインサイドで押しこまれるシーンはあれど、しっかりとシュートコンテストを行うことでイージーシュートを許さず失点を防いだ。開始3分20秒、林がフローターを沈めて9-0としたところでデンマークはタイムアウトを要求した。

それでも日本の流れは変わらない。オコエ桃仁花と本橋菜子が3ポイントシュートを沈めれば、東藤なな子もバスケット・カウントを誘発と、攻守ともにセカンドユニットの質が落ちない。実に出場した11人中10人が得点するバランスの良さを見せ、26-11といきなり大量リードを奪った。

第2クォーター序盤、日本はノーマークの3ポイントシュートを決め切れず、オフェンスリバウンドからセカンドチャンスポイントを奪われるなど、点差を1桁に戻されそうになる場面もあった。それでもすぐにディフェンスを修正すると宮崎、髙田の長距離砲でリードを再び拡大。中盤以降は山本が持ち味を発揮し、ドライブに3ポイントシュートと多彩なフィニッシュ方法で得点を量産していった。そして赤穂のスティールから馬瓜のトランジションスリーに繋げるなど、再び得意の展開に持ち込み51-23で前半を終えた。

後半に入ると、連続ターンオーバーから速攻で失点してしまうなど流れも悪いシーンもあり、タイムアウトを要求して修正を余儀なくされた。それでも、素早いローテーションからアウトサイドシュートを打たせずにタフショットを強いるなど、概ねディフェンスは安定していた。フリースローの確率が上がらなかったが、キックアウトからの3ポイントシュートやドライブも効果的に決まり、このクォーターも27-17で上回った。そして、最後まで集中力を切らさなかった日本はその後も危なげない試合運びを見せ、最終スコア102-49で勝利した。

日本は4本の3ポイントシュートを沈めた宮崎がゲームハイの20得点に加え5アシストを記録。14得点6アシストで山本が続き、彼女らを含む5人が2桁得点を挙げた。