セカンドユニットの時間帯も強度がまったく落ちないパーフェクトゲーム
NBAプレーオフ、ヒートの2連勝で迎えたセルティックスとの東カンファレンスファイナル第3戦。
スモールラインナップのセルティックスに対し、ケビン・ラブを強調して先行したヒートだったが、そのラブが開始約5分で左足首を痛めてロッカールームに下がることに。その後、ジェイレン・ブラウンに高確率で得点を許したが、ヒートはジミー・バトラーがプレーメークに徹して第1クォーターから4アシストを挙げると、チームで10本中5本の3ポイントシュートを沈めて30-22とリードした。
第2クォーターのセカンドユニットの時間帯、ここでダンカン・ロビンソンが違いを作った。3ポイントシュートを警戒する相手に対しドライブから先制点を挙げると、オフボールムーブからゴール下でイージーシュートを決める。さらにハンドラーともなり、バム・アデバヨの豪快なアリウープを演出すれば、本職である3ポイントシュートもトランジションの中で沈めた。
デリック・ホワイトに3ポイントシュートを射抜かれ、セカンドチャンスポイントを連続で献上するなど終盤に失速したが、それでもロビンソンの10得点3アシストの活躍もあり、61-46と大量リードを奪って前半を終えた。
後半に入ってもヒートの勢いが止まらない。ディフェンスではフィジカルかつスムーズなローテーションでズレを作らせずにタフショットを強いると、オフェンスでも冷静にボールを回しつつ良いシュートセレクションを選んで確実に優位な状況でシュートを沈めていった。そして、バム・アデバヨのブロックショットからゲイブ・ビンセントのトランジションスリー、ジェイソン・テイタムからボールを奪ってマックス・ストゥルースのイージーレアップに繋げるなど堅守速攻を体現。約7分間で8-0、10-0の2度のランを繰り出したヒートは第3クォーター終了時点で30点差をつけて早々に勝負を決めた。
最終スコアは128-102。ゲームハイの29得点を挙げたビンセントを筆頭に6人が2桁得点を記録した。一方のセルティックスはテイタムとブラウンのシュート精度が最後まで上がらず、第3クォーター終了時点で14本中わずか1本しか3ポイントシュートを成功できず、20得点以上を挙げた選手が一人もいなかった。
完勝したヒートはシリーズ成績を3勝0敗とし、ファイナル進出に王手をかけた。