18歳から21歳、NBAドラフトにエントリーしたことのない米国外の選手が対象に
NBAの下部組織であるGリーグにおいて、今年からインターナショナルドラフトが行われると『Yahoo Sports』が報じている。
対象は18歳から21歳のNBAドラフトにエントリーしたことのないアメリカ国外の選手。指名順はレギュラーシーズンの成績は反映されず、現地6月19日に抽選によって決定される。そして、ドラフトは6月28日に、1巡のみで実施される模様だ。
これまでは海外の選手がGリーグに参加すると、自動的にシーズン終了後にNBAドラフトへの参加資格を得ることになっていたが、このインターナショナルドラフト経由で加入した選手は、翌年のドラフトにエントリーする必要はない。クラブは指名した選手のGリーグにおける保有権を2シーズンに渡ってキープできるが、指名された選手は7月7日までにチームに所属するか、辞退するかの決断を下す必要があるという。
NBAドラフトは即戦力を求める場合と、ポテンシャル重視の指名を行う場合がある。2巡目で指名を受ける欧州の選手は、所属チームで結果を残せず、サイズや高い身体能力を評価された選手が多い。そのため、結果として激しい生存競争で生き残れず、すぐに傘下のGリーグに送られ、そのまま結果を残せずに欧州リーグへと戻るケースも珍しくない。
このインターナショナルドラフトによって、各チームは欧州を中心とした有望株を、NBAスタイルに適応できるかどうかなどを、NBAドラフト前に試すことができる。また、選手目線で見ても、Gリーグで結果を残すことで自らの評価を高め、ドラフト順位を上げることも可能だ。
このドラフトが開催されることによって、以前よりもアメリカ国外の選手に注目が集まるだろう。高卒など、10代でBリーグ入りし大活躍することで、このドラフトで指名されるような日本人選手が出てくることに期待したい。