華麗なハーフコートオフェンスと速攻、第3クォーターを39-25
2勝2敗で迎えたNBAプレーオフ西カンファレンスセミファイナル、ナゲッツvsサンズの第5戦。
最初に主導権を握ったのはホームのナゲッツ。マイケル・ポーターJr.が5本中4本の3ポイントシュートを成功させて勢いに乗った。デビン・ブッカーに高確率でシュートを決められたが、ケビン・デュラントを徹底マークし、ターンオーバーを誘発させて第1クォーターを5得点に封じ、35-24と先手を取った。
だが、第2クォーターに入ると、シュートタッチを取り戻したデュラントのアタックを止められず反撃を受けると、残り1分半にはテレンス・ロスの3ポイントシュートを浴び逆転を許した。それでも、大黒柱の二コラ・ヨキッチが3ポイントシュートを沈めて再び逆転すると、さらにポーターJr.のダンクをお膳立てし、52-49で前半を終えた。
そして、ナゲッツはヨキッチを起点としたボールムーブがさらに良化し、後半にビッグクォーターを作る。前半は2得点に終わっていたジャマール・マレーがヨキッチとの連携から連続で得点し調子を取り戻すと、その後も得点とアシストを量産していった。さらにヨキッチとポーターJr.も連続で3ポイントシュートを射抜き完全にペースをつかむと、開始約5分にはマレーが速攻に走り、デュラントから個人4つ目のファウルを引き出した。
こうしてサンズのエースの一人をベンチに追いやったことで、ブッカーのマークに集中できたナゲッツは、第3クォーターのブッカーのフィールドゴールを8本中1本成功に抑え、39-25と圧倒した。その後も、サンズに反撃の機会を与えなかったナゲッツが最終スコア118-102で勝利し、戦績を3勝2敗とした。
ナゲッツはヨキッチが29得点13リバウンド12アシストのトリプル。ダブルを達成。さらに5本の3ポイントシュートを沈めたポーターJr.と後半に17得点を固めたマレーがそれぞれ19得点を挙げた。また、攻守で存在感を発揮したブルース・ブラウンがベンチから25得点を挙げ、サンズのベンチポイント(26得点)に匹敵する活躍を見せて勝利に貢献した。