北海道は東地区最下位脱出に向け負けられない連戦に、仙台は連敗ストップなるか
島根スサノオマジック(45勝11敗/西2位)vs広島ドラゴンフライズ(39勝16敗/西3位)
前節の島根は、京都ハンナリーズと1勝1敗となり西地区首位から陥落。2試合とも第1クォーターで20失点以上を喫しており、今節は序盤からディフェンスの意識を高く持ちたい。特に、広島に敗れた前回の試合では第1クォーターで13点のビハインドを背負い最後まで追いつけなかったため、同じ轍は踏めない。さらに、京都戦では2試合で31本ものオフェンスリバウンドを許したため、高さのある広島に対しても修正が必須だ。ペリン・ビュフォードを中心に試合を組み立て、再浮上できるか注目だ。
前節は終盤に追い上げを見せたものの、信州ブレイブウォリアーズに惜敗した広島。3ポイントシュートを確率良く決められ主導権を握られたため、島根に対しても3ポイントシュートのディフェンスが鍵となる。前回の勝利した試合のように、リバウンドやディフェンスでペイントを制圧して優位に進めたいところだ。今節も辻直人の欠場が見込まれているため、前節に好調だった上澤俊喜や中村拓人の活躍に期待。西地区2位以内の可能性は消滅したが、チャンピオンシップに向けて勝って弾みをつけたい。
信州ブレイブウォリアーズ(27勝28敗/中3位)vsシーホース三河(24勝32敗/中5位)
前節は第1戦で広島に勝利したものの、第2戦はロスターが揃わずに中止となった信州。今節もコンディションの不安が付きまとうが、少ないロスターでも意地を見せていきたい。ここのところ熊谷航、前田怜緒、岡田侑大を中心に積極的なペイントアタックから展開を作る信州らしいオフェンスが機能している。前節は、三ツ井利也の3ポイントシュートが大当たりだったことも好材料に。強力な三河の外国籍選手を止めるためにも、チームディフェンスの意識が重要となる。
前節は8人ロスターながらも、インサイドをしっかり攻めて横浜ビー・コルセアーズから25本のフリースローを獲得し、1勝をもぎ取った三河。今節よりアンソニー・ローレンス二世がインジュアリーリスト抹消となり戦線に復帰する。個の力が強いオフェンシブなロスターとなるが、チームオフェンスに重きを置いて信州のディフェンスを攻略したいところ。また、前節は先発メンバーに得点が偏ってしまったため、今節はベンチプレーヤーの奮闘にも期待だ。
茨城ロボッツ(20勝36敗/東6位)vs秋田ノーザンハピネッツ(27勝29敗/東4位)
前節の茨城は、第1戦で65得点とオフェンスが停滞し敗れたが、第2戦では98得点を挙げてレバンガ北海道に勝利した。3ポイントシュート成功率が61.9%と高確率だったことが勝因の1つになったこともあり、今節も秋田のハードなディフェンスをかいくぐり、自分たちのタイミングで打てるかが勝負の分かれ目となりそうだ。特に多嶋朝飛と平尾充庸らポイントガード陣の得点に期待したい。4月5日の同カードでは、最終クォーターまで優位に進めながらも終盤に逆転を許し敗れたため、40分間を通じたパフォーマンスが求められる。
前節の秋田は宇都宮ブレックスに連敗を喫した。フィールドゴール成功率を下げられず、リバウンドでも圧倒されてしまったことが敗因となったため、オフェンス力が高い茨城に対しても、高いプレッシャーをかけることができるかが鍵となりそうだ。特に持ち前のディフェンスからターンオーバーを誘発し、ファストブレイクに繋げることができれば、波に乗れるはず。前節は2試合とも40%前後と高確率で3ポイントシュートを決めたので、継続して武器にしていきたい。ここのところシーズン平均を上回る活躍を見せているケレム・カンターに引き続き期待だ。
滋賀レイクス(13勝43敗/西8位)vs宇都宮ブレックス(29勝27敗/東3位)
前節は大阪エヴェッサに連敗し、5連敗と苦しい試合が続く滋賀。特に第2戦では大逆転負けを喫しただけにショックは大きいだろう。それでも、B1残留のためにも気持ちを切り替えて残り4試合に照準を向けなければならない。フィールドゴール成功率の改善など、オフェンス面ではポジティブな要素も多いため、ディフェンスでのさらなるステップアップが求められる。特に最近の宇都宮はインサイドでの奮闘が目立つため、ペイント内での勝負がカギを握るだろう。ハイペースな展開に持ち込んで、宇都宮のリズムを崩していきたい。
前節の宇都宮は秋田に連勝し、今シーズン3回目の4連勝。11月の5連勝が今シーズンの最長連勝記録のため、このまま伸ばしていきたいところ。前節は欠場明けのジョシュ・スコットの出場時間が伸びなかったが、グラント・ジェレットとアイザック・フォトゥが身体を張ったプレーで奮闘し、竹内公輔もベテランらしい良い繋ぎを見せた。滋賀を勢いに乗せないためにもトランジションのディフェンスは必須。逆にハードなディフェンスでターンオーバーを誘発して、良いオフェンスに繋げたい。
琉球ゴールデンキングス(45勝11敗/西1位)vs大阪エヴェッサ(26勝30敗/西5位)
前節のサンロッカーズ渋谷戦に連勝し、西地区首位に浮上した琉球。連勝したとはいえ、2試合とも終盤に追い上げられる展開となったため、クロージングには注意したい。前節はジャック・クーリーが2試合とも20本のリバウンドを奪う活躍を見せており、インサイド陣の欠場が見込まれる大阪からアドバンテージを取りたいところ。そして、好調が続くディージェイ・ニュービルに対するディフェンスが勝敗を分けそうだ。
前節の大阪は滋賀に連勝し今シーズン26勝目を挙げて、残り4試合で勝率5割を目指せる位置に。今シーズンの琉球との対戦成績は2戦2勝。特に4月5日の対戦では、ニュービルが後半だけで21得点と勝負強さを発揮しただけに、今節も爆発力に期待したい。しかし、カイル・ハントの欠場が続き、ショーン・オマラも前節の第2戦では第1クォーターのみの出場とインサイドに不安があるため、全員でディフェンスやリバウンドの意識を高めて臨みたい。
レバンガ北海道(17勝39敗/東8位)vs仙台89ERS(18勝38敗/東7位)
前節の第1戦で茨城に勝利して残留が決定した北海道。第2戦は得意のハイスコアリングゲームとなったが、茨城の猛攻を最後まで抑えることができず敗戦となった。ブロック・モータムの復調や、ショーン・ロングがシーズンハイの39得点を記録するなどオフェンス面の好材料も多いため、仙台の堅いディフェンスも打破していきたい。今シーズンの仙台との対戦では失点を抑えて2勝しており、今節を連勝できれば東地区最下位を脱出できるチャンスとなる。
前節の仙台はアルバルク東京に連敗したものの、北海道と同様にB1残留を決めた。A東京を70点台に抑えたが、フィールドゴール成功率が上がらない我慢の展開で敗れたため、オフェンス面でのステップアップが望まれる。4月5日に行われた前回の対戦では、ペイント内で48失点を喫したので、インサイドのディフェンスが最重要項目に。特にロングには36得点17リバウンドを奪われてしまったため対策は必須だ。チーム一丸のディフェンスでどこまで北海道を抑えられるか。