アドマイティスヘッドコーチも「勝因はディフェンスがすべて」と高評価
4月16日、東地区2位のアルバルク東京と西地区6位のファイティングイーグルス名古屋が対戦。A東京がセカンドチャンスから流れを引き寄せると、チームハイの得点、リバウンド、アシストを記録したライアン・ロシターを中心に攻守で遂行力の高さを見せ、83-65で勝利した。
お互いにタフなディフェンスを仕掛ける中、A東京がロシターやセバスチャン・サイズらを中心にオフェンスリバウンドを奪い、セカンドチャンスポイントで流れを呼び込んだ。第1クォーターのラストポゼッションにロシターが3ポイントシュートに成功して一気に主導権を握る。第2クォーターに入るとFE名古屋はゾーンディフェンスに変えてきたが、ジャスティン・コブスの冷静なゲームメークから安藤周人が3ポイントシュートを沈めるなどアジャストする。開始3分には安藤のスティールからロシターのファストブレイクも出て、1分半で7-0のランに成功し、28-20でオフィシャルタイムアウトを迎えた。
ディフェンスリバウンドを取り切れずビハインドを背負ったFE名古屋は、オフィシャルタイムアウト後もコブスの個人技を止め切れない。それでも、野﨑零也やジョナサン・ウィリアムズのドライブなど強気にリングへアタックすることで反撃。クォーター終盤にルーク・エヴァンスのスティールからジェレミー・ジョーンズのイージーレイアップで加点するなど堅守速攻も出て、10点ビハインドと耐えてハーフタイムを迎えた。
第3クォーター序盤から、ロシターがペイントアタックやフリースローで得点を重ね、ゴール下で待つサイズの得点も演出。残り3分半には2本目となる3ポイントシュートにも成功しリードを広げていった。19点リードで第4クォーターを迎えたA東京はビッグマンを中心にノーミスでミドルシュートを連発。開始3分でこの日最大の23点差をつけて勝負を決めた。
85失点を喫した第1戦からディフェンスを修正し、18点差で勝利したA東京のデイニアス・アドマイティスヘッドコーチは、次のように勝因を語る。「勝因はディフェンスがすべてだと思います。昨日はファウルから14点を与えてしまいましたが、今日は0点でした。簡単にボーナスフリースローを与えていません。長いシーズンでは昨日のように悪いゲームもあるので、悪いゲームの後に内容の良いプレーができて、昨日の悔しさを晴らすことができました」
また、17得点14リバウンド8アシストと、トリプル・ダブルに迫る活躍を見せたロシターは「勝てて非常に良かった」と安堵するも、昨日の敗戦を重く受け止めている。「昨日の負けは我々にとっても大きな敗戦だったととらえています。昨日の第1戦から今日のように、何が何でも戦うという気持ちが必要でした。チャンピオンシップまで毎試合、毎ポゼッションを大切に戦うことが重要です」
第1戦で連敗をストップするも、ギアを入れ替えたA東京のディフェンスやリバウンドを攻略できず敗れたFE名古屋の川辺泰三ヘッドコーチは、次のように試合を振り返る。「相手のセカンドチャンスからの失点がそのまま点差に繋がってしまいました。リバウンドをどういう風に戦っていくのか、オフェンスの終わり方などいろいろなところで修正すべきところはあると思います」
そして、レギュラーシーズン残り7試合に向けて次のように意気込んだ。「連敗していた時から、『負けている時に価値が問われる』と話して、最後の最後まで良い時間を作っていこうと選手たちと話しています。最後まで自分たちのコンセプトであるディフェンスにもう一度フォーカスして、頑張りたいな思います」
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