日本屈指のオールラウンダーが海外挑戦
ニューヨーク・リバティは現地3月21日、馬瓜ステファニーとのトレーニングキャンプ契約を発表した。
2023年のWNBAは4月30日にトレーニングキャンプが始動し、5月にプレシーズンが始まって5月19日にレギュラーシーズンが開幕。9月10日にレギュラーシーズンを終えて10月までプレーオフが続く。
馬瓜は2017年に桜花学園からトヨタ自動車アンテロープスに加入し、今はWリーグで6シーズン目を迎えている24歳のフォワード。4月から3連覇を懸けてプレーオフを戦うが、ファイナルは4月15日から17日の予定。これを終えてから渡米してもリバティのトレーニングキャンプ開始には間に合いそうだ。
馬瓜は3×3日本代表として2021年の東京オリンピックに出場。その後は5人制の日本代表で主力として活躍し続けている。日本人選手の海外挑戦で常に課題となるフィジカルの部分は、当たりの激しい3人制バスケで2019年のU23ワールドカップ優勝を皮切りに、東京オリンピックの予選と本大会で十分通用するところを見せ付けている。
3×3日本代表は他にケガ人が出たことで急遽抜擢され、これに前向きに取り組んでオリンピック出場へと繋げた。それと同じように海外でのプレーについても、以前から馬瓜は「自分にチャンスが来るのであれば挑戦してみたい」と発言しており、オフにアメリカで練習するなどチャンスに備えてきた。
182cmの身長とフィジカル、腕の長さを生かしたディフェンスは粘り強く、オフェンスでは終盤で決めきる勝負強さを持つ。ENEOSサンフラワーズの渡嘉敷来夢、富士通レッドウェーブの町田瑠唯がそうだったように、WNBA挑戦はスケジュールが極めてハードで心身ともに負担は大きいが、日本女子でも屈指のオールラウンダーである馬瓜がWNBAでどれだけ活躍できるかが楽しみだ。