アンソニー・デイビス

アンソニー・デイビス「僕らは素晴らしいバスケをやっている」

レイカーズはニックスに敗れて連勝が3で止まったが、2日後のペリカンズ戦では前半だけで35点のリードを奪う圧勝を収めた。

レブロン・ジェームズが右足を痛めて離脱した2月末から5勝3敗とチームは健闘を続けている。勝てないことで批判の集中砲火を浴び、どの選手も混乱していた時期とは対照的に、今のレイカーズには目先の勝敗にかかわらず個々がベストを尽くし、チーム力を高めることに集中できている。

ニックス戦に負けた後も、フィールドゴール18本中8本成功の17得点とオフェンス面で不発だったアンソニー・デイビスは「僕のプレーはひどいものだった。やるべき仕事ができなかった」と語るも、必要以上に落ち込むことなく「みんなは良い仕事ができていた。僕らは素晴らしいバスケをやっている。僕らのやることは何も変わらない。次の敵地での2試合で調子を上げて戻ってきたい」と言う。

そのデイビスをデニス・シュルーダーはこう擁護する。「AD(デイビス)はいつもチームを引っ張る責任を負っていて、90%の確率で上手くやってくれる。彼は自分の責任だと言うかもしれないけど、勝つ時も負ける時もチームだ」

オフェンスは冷静に効率の良さを求め、ディフェンスでは激しく戦おうとしている。トレードデッドラインで多くの選手を入れ替え、ここから連携を高める必要はあるが、良いメンタリティで1試合1試合を戦っていれば、個々の選手が持つ能力の高さは次第に生きてくる。

特にディアンジェロ・ラッセルはもともとレイカーズに所属していただけにファンの心をすぐにつかみ、レイカーズ反攻を引っ張る存在となっている。「すべてが僕らの思うようにはいかなくても、自分たちにできるベストを尽くすんだ。チームとして戦うことはできていると思う」

今のレイカーズを取り巻くポジティブな雰囲気は、レブロンの復帰でさらに良くなるはずだ。『Bally Sports』は、すでにチームに再合流しているレブロンのリハビリが順調だと伝えている。ペリカンズ戦の試合前には、レブロンがコート上で練習する姿が見られた。レブロンは来週末に右足の再評価を受けて復帰の正式な日程が決まる見込み。まだしばらくはレブロン抜きの戦いとなるが、今の雰囲気を保って戦うことができれば、先行きは明るいものになりそうだ。