琉球デビュー戦となったタマヨは4得点2リバウンドをマーク
3月2日、『EASL(東アジアスーパーリーグ) Champions Week』2日目が行われた。
第1試合は、ソウルSKナイツ(韓国KBL)とベイエリアドラゴンズ(EASL)が対戦した。第2クォーター終了時点で5点ビハインドを背負ったソウルは、フル出場で30得点19リバウンド7アシスト2スティールと高スタッツを叩き出したジャミール・マーカス・ワーニーの個人技を中心に得点を重ね、第4クォーター残り7分に逆転すると、元韓国代表のキム・スンヒョンも正確なミドルシュートで加点に成功。その後は、一時同点に追いつかれながらも逆転を許さなかったソウルが92-84のハイスコアリングゲームを制した。
第2試合では、琉球ゴールデンキングスとサンミゲルビアメン(フィリピンPBL)が対戦。琉球はジャック・クーリーとアレン・ダーラムの2人で32リバウンドを稼ぐなど、序盤からゴール下を支配して主導権をつかむ。また、持ち味である強度の高いディフェンスで相手のフィールドゴールを76本中27本(成功率35.6%)に抑え込むと、今村佳太、岸本隆一の3ポイントシュートも高確率で決まり、第2クォーター終了時点で49-28と大きく引き離す。後半に入ると、相手のゾーンディフェンスに対して、この試合が琉球デビュー戦となったカール・タマヨや日本代表帰りの渡邉飛勇らビッグマンを起点としたオフェンスを仕掛けて、5人全員が内外問わず得点を狙う。第3クォーターこそ21-20と互角に持ち込まれるも、第4クォーターには松脇圭志がビッグマンとのピック&ロールから得点するなど、ベンチメンバーも得点を重ねて上回り96-68で快勝した。
大会初戦を勝利した琉球の桶谷大ヘッドコーチは次のように試合を振り返った。「自分たちのバスケットをするプランをみんなが遂行してくれました。相手がゾーンディフェンスをしてきた時に自分たちの流れを崩してしまったこともありましたが、主導権を握りながらバスケットをすることができました。チームにとってこの試合だけではなく、今後のシーズンにも繋がる試合になったと思います」
また、4本の3ポイントシュートを含むチームハイ(タイ)の20得点を挙げた今村は、我慢強く戦えたことが勝因だったと話す。「出だしがすごく大事だと思って、この試合に臨みました。少し相手と拮抗してしまう状況が多かったですが、我慢強く戦うことが自分たちのスタイルであり、そこが一番大事だと考えていました。その頑張りや我慢して戦い抜いた結果が、この点差に繋がったと思います」
そして、琉球で初得点となったコースト・トゥ・コーストを含む4得点2リバウンドをマークしたタマヨは「初めて試合に出たことで、自信を得ることができました。もっとシュートを決められるようにして、どんどんチームにフィットしていきたいです」と、デビュー戦で手応えを得ている。
大会3日目の本日は、17時からTNTトロパンギガ(フィリピンPBL)vsソウル、19時30分から宇都宮vsベイエリアが行われる。