ケビン・デュラント

「自分が何者なのか、それを示さなければいけないプレッシャーはある」

ケビン・デュラントがサンズでのデビューを飾った。スタメンで出場した彼は27分のプレーでフィールドゴール15本中10本成功の23得点、6リバウンド2アシストを記録。サンズは105-91でホーネッツを破っている。

デュラントはケガ明けで約2カ月ぶりの復帰戦。その間にネッツからサンズへのトレードがあり、新たなチームメートと初めて一緒にプレーするとあって、まだまだ様子見の感が強かったが、それでも相手守備のギャップを見付け、簡単にシュートを決めていく姿は十分すぎるほど存在感があった。

「楽しかった。この惑星で最高レベルだと思う。コートに立てて、以前のようにプレーできて本当にうれしいよ」とデュラントは言う。「もっとシュートを決めていたら、もっと良かった。何度か左のハンドリングをミスしてボールを失ってしまったしね。でも、良くなかったところは改善していけばいい。そうやって強くなっていくんだ」

注目されたチームメートとのケミストリーも、まずは順調といったところ。「良い感じにフィットできているんじゃないかな。コーチもチームメートも、全員ができる限り僕が快適にプレーできるよう気を遣ってくれた。このまま頑張り続けて、何試合かこなしていくうちに、チームでのプレーが構築できていくと思う」とデュラントは言う。

デュラント以上に良い感触を得たと話すのはデビン・ブッカーだ。ブッカーはこの試合で37得点6リバウンド7アシストと大活躍。それが『デュラント効果』だと彼は言う。「ホントかよ、って感覚だった。彼がシュートを打つたびに、僕が楽にプレーできるようになっていった」

チームに馴染まなければいけない立場のデュラントの方が、まだ控え目だ。「新しい環境、新しいチームにいるから、これまで自分が何を成し遂げてきたかは別に、チームメートやコーチに対して力をアピールしなきゃいけないと感じている。自分が何者なのか、それを示さなければいけないプレッシャーはある。時にはバランスを取らないとね。あまり考えすぎて自分を見失うのは良くないから」と彼は言う。

久々の試合、新しいチームでのプレーとあって、感覚を確かめながらのデビュー戦となったが、試合を重ねるごとにプレー感覚を取り戻し、新たな仲間との呼吸も合ってくるはずだ。プレーオフまでにどこまでチームと個人の融合を進められるか。サンズとデュラントから目が離せない。