初招集のホーキンソンとの共闘「めちゃくちゃやりやすい」
バスケットボール男子日本代表は明日に迫ったワールドカップ予選Window6のイラン戦に向けて前日練習を行った。
イラン戦のエントリーメンバーに選出された河村勇輝は「半年前に代表に入ってから、役割はそこまで変わっていません。自分よりスコアリングに長けた選手がいる中でそういった選手を生かしつつ、アグレッシブなディフェンスなど、自分の役割を遂行していきたいと思います」と、落ち着いた様子で語った。
8月の対戦時、日本はイランのスイッチディフェンスに苦戦を強いられ68-79で敗れた。河村も約11分のプレータイムで5得点3アシストと大きなインパクトを残すことができなかった。それでも、課題としっかり向き合ったことで前回の二の舞にはならないと河村は話し、必勝を誓った。
「イランはオールスイッチのディフェンスが素晴らしく、自分もそこへのアジャストがうまくできずに悩んでしまいました。チームとして機能しない分、ポイントガードとして雑念が増えてしまって、なかなかプレーに入っていけませんでした。今回は合宿でもオールスイッチへのアジャストメントをやってきましたし、すごく楽しみです」
今回のイラン戦で最も注目が集まるのが、初選出となったジョシュ・ホーキンソンがどれだけトム・ホーバスヘッドコーチのスタイルにフィットするかだ。長身ながら機動力があり、3ポイントシュートも打てる点でホーキンソンは理想的な人材と言えるが、河村も「めちゃくちゃやりやすいです」と太鼓判を押す。「これまでやってきた中でもかなりタイミングが合いますし、パスも素晴らしい選手です。お互いの良さを引き出せる選手だと思いますし、すごくやりやすいです」
また、河村はこれまで最年少選手として思い切りの良いプレーを見せてきたが、東海大の後輩である金近廉がメンバー入りしたことで自覚と責任が増したという。「自分より後から入って来た選手だったり、自分より年下の選手がいます。責任がないとは言いませんが、これまでは最年少としてのプレーがあったと思います。年下の選手には思い切ってプレーしてほしいと伝えましたし、ミスは自分がカバーして、プレーで引っ張っていきたいと思っています」
最年少というくくりが外れ、名実ともに日本代表選手となった河村。イランへのリベンジを果たすとともに、日本の新たな可能性を見せてほしい。