コービー・ブライアント

写真=Getty Images

「『マンバ・メンタリティー』を注入していきたい」

NBAレジェンドのコービー・ブライアントが、新事業『マンバ・スポーツ・アカデミー』を立ち上げた。『Sports Academy』と共同で設立した同アカデミーは、エリートアスリートからアマチュア選手、子供を対象とし、フィジカルレベルの強化、パフォーマンスの改善、メンタル面の向上、スポーツを通しての人間形成を目的に設立された。

カリフォルニア州のサウザンドオークスにある同アカデミーには、一般的なトレーニング施設以外にも、バスケットボールコート5面、バレーボールコート5面、ビーチバレーボールコート2面、芝生のフィールド、野球のバッティング練習場、ピッチングマウンドが設置されているという。また、バスケットボール、バレーボール、野球以外にも、サッカー、フットサル、ラクロス、柔術、フットボール、陸上競技、eSportsの練習施設も併設されている。

コービーは、アカデミー設立に関して、次のコメントを寄せている。

「エリートプレーヤーから子供まで、『Sports Academy』は、トレーニングに関する教育課程を完璧なものにしている。今回のパートナーシップは、スポーツを通じて次世代の子供たちを教育し、感化することに力を入れている自分にとって自然な広がりだ。『Sports Academy』が提供している高いレベルのサービス、細部まで行き届いた専門家の指導を初めて実感したのは、この施設で自分が指導しているバスケットボールのガールズチームの練習をした時だった。『マンバ・スポーツ・アカデミー』では、若いアスリートへの適切なトレーニングを、高品質で提供することに意識を向けていく。そして、少々の『マンバ・メンタリティー』をプログラムに注入していきたい」

現役時代から練習の虫として知られるコービーには、トレーニングやコンディショニングに関する逸話も多い。2016年に引退後には実業家として多忙な日々を送る一方で、映像制作の分野にも力を入れ、2018年には『Dear Basketball』という短編作品がアカデミー短編アニメ賞を受賞する快挙も成し遂げた。

今も早朝4時からのワークアウトを続けているコービーのもとには、毎年オフシーズンに現役トップクラスの選手が教えを請うために集まっている。今年のオフには、バックスのヤニス・アデトクンボが、以前から熱望していた『コービー塾』入門を果たし、2人のツーショットが話題を集めた。

これからも、コービーの指導を希望する若手、スター選手の数は増える一方だろう。もしかすると、来年のオフからは、『マンバ・スポーツ・アカデミー』がNBAスターの練習拠点になるかもしれない。