ジェイ・クラウダー

バックスデビューはオールスターブレイク明けとなる見通し

サンズから3チーム間によるトレードでバックスに加入したジェイ・クラウダーが現地13日、移籍後では初めて取材に応じた。32歳のクラウダーはリーグ有数の『3&D』プレーヤーとして活躍を続けているが、今シーズンは開幕前からサンズに対しトレードでの放出を要求し、チームへの合流を拒否し続けていた。そして先日、トレード期限ギリギリになってその願いが叶うこととなった。

クラウダーはサンズと決別した理由について「今はもう終わったことだと感じている。チーム内部でいくつかの要因があったけど、スタッフから内密にしてほしいと俺に頼んできた。だから、彼らの願いを受け入れるつもりだよ」と明言を避けたが、移籍のために自ら動いたと振り返る。「この数カ月、トレード相手のために俺は活動していた。サンズのスタッフは彼らが言った通りのことをやってくれていたと思う。予想していたより時間がかかったけど、要求は達成された」

そして、新天地であるバックスについては「ロッカールームの雰囲気がとても良い、素晴らしいチームに加入できるのは自分にとって最高だ」と満足している。「バックスでの初日、みんな信じられないくらい素晴らしい歓迎をしてくれた。家族のような温かい組織で、ここに来られてとても幸せだ」

長らく実戦から離れていることもあり、クラウダーのバックスデビューはオールスターブレイク明けになると指揮官マイク・ブーデンフォルツァーは語っている。そして、2020年にはヒート、21年にはサンズの主力として2年連続でファイナルに出場するなどプレーオフの経験豊富なクラウダーについて「彼は勝つためになんでもやる。彼は攻守の両方で、多くの細かい仕事をこなしてくれるんだ」と、大きな期待を寄せている。

バックスはここまでクリス・ミドルトンの長期離脱など故障者に苦しめられつつも、東カンファレンス首位のセルティックスを1.5ゲーム差で追う2位につけている。大舞台での勝つ術を熟知する百戦錬磨のクラウダーが加入し、どんな効果が生まれるのか後半戦の戦いがより楽しみだ。