河村に対して『最大限の警戒』で試合に臨み、23点差の圧勝
2月4日、昨年12月14日の仙台89ERS戦から連勝を続ける東地区首位の千葉ジェッツは、アウェーで中地区首位の横浜ビー・コルセアーズと対戦した。富樫勇樹と河村勇輝の『ゆうき対決』に注目が集まった今節の第1戦は、5人が2桁得点を記録するなどオフェンスで好調さを見せた千葉Jが98-75で快勝し、17連勝となった。
千葉Jが今シーズンの平均87.4得点を超える得点力で圧倒した試合となったが、キーマンの河村をマークしたヴィック・ローを筆頭に、横浜BCにタフショットを打たせ続ける堅守も光っていた。ジョン・パトリックヘッドコーチも「河村は一つのプレーが得意というわけじゃなくて、ボールスクリーンから3ポイントシュートやリングアタックもできて、すごく守りづらい選手です。ですが、ハーフタイムからチームでアジャストできていたと思います」と、チームディフェンスを高く評価した。
富樫も河村に対するディフェンスについてこのように振り返る。「オフェンスとディフェンスともに、準備してきたものが出せていました。今週は監督の口から何回『河村』と出たか分からないほど、最大限の警戒をして臨んだ試合だったので、止めることができてチームとして良い勝利になったと思います」
また、富樫はゲームハイの26得点を記録したように、終始圧巻のパフォーマンスを発揮したオフェンスについてこう語る。「先週ぐらいから確率良く決められるようになっています。ここのところ水曜ゲームが続いていましたが、今週は1週間しっかり練習と休みが取れたので、良いコンディションで臨むことができました。今日はその効果が出たんじゃないかなと思います」
富樫の得点力に河村も脱帽「完全に『富樫さんの日』だった」
この試合の富樫は、ディフェンスを仕掛けてくる河村をスクリーンで振り切ると、すぐさま得意のプルアップでシュートを狙い続ける姿勢を見せて、3ポイントシュートを11本中6本成功させた。特に、第3クォーターはアウトサイドシュートだけでなく、切れ味鋭いドライブからのレイアップも決めるなど無双状態で、8分25秒の出場で18得点を荒稼ぎした。
「あの時間帯は、打てば入るような感じでした。自分のリズムや体勢もすごく良い形でプレーできていたので。特に何かを考えていたというより、楽しくプレーできていました。常にシュートを狙うことができていたので、すごく良かったと思います」
ディフェンスで富樫とマッチアップした河村は言う。「代表でも一緒にやっていて、富樫さんのすごさは感じていましたが、今日はアンストッパブルだったと言うか、『富樫さんの日』だったなと思います。ポイントガード対決で言えば、手も足も出ないくらい完敗でした」
先輩ポイントガードに圧倒された河村だが、当然このまま黙っているわけにはいかない。レギュラーシーズンでは最後の対戦となる千葉Jとの第2戦に向けて、こう話す。「今日は第1クォーターにファウルを2回して、ディフェンスがソフトになってしまいました。ファウルトラブルに気を付けながら、明日は全員で富樫さんを守りたいと思います。明日は絶対にやり返します」
対する富樫は、河村への警戒レベルを落とすことなく連勝に向けて次のように意気込んだ。「やることは変わりません。とにかく河村選手を止めること。他の選手にやられる分には最悪しょうがないと考えています。まず、そこのディフェンスを徹底して、良いオフェンスに繋げていきたいです」
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