指揮官スポールストラ「今までの経験からプレッシャーの中でもプレーを遂行できる」

現地1月31日、ヒートはアウェーに乗り込んでキャバリアーズと対戦。終盤までもつれる死闘となったが、ジミー・バトラーとバム・アデバヨの2大エースを中心に要所での決定力で上回り、100-97で勝利した。

立ち上がりから堅いディフェンスを見せた両チームは一進一退の攻防を繰り返し、ヒートの3点リードで前半を終了。ヒートは第3クォーターに3ポイントシュートを5本成功させ、残り3分のビクター・オラディポのレイアップで9点のリードを得るが、キャブズもすかさずキャリス・ルバート、リッキー・ルビオの連続3ポイントシュートで応戦し、79-79の同点でクォーターを終えた。

第4クォーターも両者の膠着状態は続き、残り3分半でなおも同点という大熱戦。しかし、ヒートは残り2分からアデバヨとバトラーが連続得点を決め、残り1分半で5点リードと抜け出す。キャブズも粘りを見せたが、ドノバン・ミッチェルが終了間際に放った同点弾がリングに弾かれ、ヒートが競り勝った。

現在東カンファレンス6位のヒートは、この勝利で5位のキャブズとのゲーム差を1.5に縮めた。ゲームハイの23得点に加え、5アシスト3スティールを記録したバトラーは「ミスもあったけど、それが負けにつながるものでなくて良かった。試合終盤の必要な場面で、俺たちは相手を抑えることができた」と、ここ一番での堅守を勝因に挙げる。

21-18というスコアが示すように、最終クォーターは両チームともにディフェンスが機能して6点以上の差がつくことはなかった。しかし、このような我慢比べはヒートの得意とする展開であり、今回もそれが証明された。エリック・スポールストラヘッドコーチは「今までの経験から、選手たちはプレッシャーの中でも容易に自分たちのプレーを遂行できる」と、選手たちの粘り強さに絶大な信頼を寄せている。

24日のセルティックス戦(98-95)に続き、上位チームを100点以下に抑えて接戦を制する「らしい」戦いで勝利を挙げ、ここ5試合で4勝と好調のヒート。シーズン後半戦でもこの調子を維持できると、3シーズンぶりのファイナル進出が近づいてくるだろう。