八村塁

「コービーは僕にとってのヒーローで、小さい頃からずっと見てきました 」

八村塁がウィザーズからレイカーズに移籍して1週間が経過した。この間に八村は新天地デビューを果たし、3試合で期待に応えるパフォーマンスを見せている。

彼が『パープル&ゴールド』のユニフォームを身に着けるにあたって選んだ背番号は『28』。自身の名前であり、長らく着けてきた『8』は、レイカーズではコービー・ブライアントに捧げられた永久欠番。それで2月8日生まれの八村は『28』を選んだとされてきた。その理由について興味深い新証言が出てきた。『ESPN』のステファン・A・スミスのポッドキャスト番組に、レイカーズのオーナーであるジーニー・バスが出演。彼女はここで、コービーの愛娘ジアンナの2、そしてコービーの8を合わせての『28』だと明かしている。

「番号はもう決めた? と彼に聞くと『28にします。ジアンナの2とコービーの8です』と彼は答えました」とジーニー・バスは語っている。

2020年1月26日、コービーはロサンゼルス郊外でのヘリコプター墜落事故により亡くなった。次女のジアンナのバスケの試合に付き添うためにヘリをチャーターしており、同乗していたジアンナやそのチームメートも一緒に亡くなっている。

あくまで勝利にこだわる姿勢、レイカーズにもたらした数々のタイトル、悲劇的な死を含め、コービーのすべてがレイカーズファンの記憶にまだ新しい。ここにリスペクトを示す八村は、レイカーズのすべての関係者の支持を得られるだろう。

八村はかつてコービーが事故に遭った時に、こうコメントしている。「事故がショックで言葉もありません。コービーは僕にとってのヒーローで、小さい頃からずっと見てきました。一度だけ会ったこともあります。ファイナル4でシューズをチーム(ゴンザガ大)にプレゼントして、マンバ・メンタリティとは何か、バスケットボール選手である前に人としてどうあるべきかを話してくれました。彼は単なるバスケットボール選手以上の存在でした」