文=鈴木健一郎 写真=FIBA.com
地元出身、馬場雄大のダンクでチームが勢い付く
バスケットボール男子日本代表は富山市総合体育館でワールドカップのアジア予選、カタール戦を戦った。日本の先発は富樫勇樹、比江島慎、田中大貴、竹内譲次、ニック・ファジーカス。立ち上がりは大黒柱のファジーカスが軽快に得点を重ね、第1クォーターで20-15と先行する。
それでも第2クォーターにファジーカスがペイントエリアより外に出てもディフェンスに密着されるようになって得点が止まり、さらには比江島がファウルトラブルでベンチに下がり、富樫がシュートを放った着地の際に相手の足に乗ってしまい、足首を痛めて続行不能に。これで日本の勢いは止まってしまい、一時は逆転を許した。
後半に接戦になるも、そこから抜け出したのは日本だった。カギになったのは田中大貴のポイントガード起用。比江島、馬場雄大、竹内、ファジーカスとサイズのある布陣で相手の勢いを止めると、比江島の3ポイントシュート、ファジーカスのゴール下でのキャッチ&シュート、フリースローで繋いで再び比江島の3ポイントシュート、そしてファストブレイクから地元、富山出身の馬場が豪快なダンクを決める13-0のランで、一気に突き放す。
指揮官のフリオ・ラマスは大黒柱のファジーカスを下げて張本天傑を投入。サイズとスピードを備えた選手をコートに揃えることでカタールに付け入る隙を与えない。その張本はディフェンスだけでなく、思い切りの良い3ポイントシュートも決めてチームに貢献した。
最後は得失点差がモノを言うかもしれない状況、チームは最後まで気を緩めない。特にディフェンスは最後までハードワークを続け、最終スコア85-47で快勝した。
日本代表はこれで5連勝。3日後、再び富山市総合体育館で、今度はカザフスタンと対戦する。