ルカ・ドンチッチ

ジェイソン・テイタムが29得点14リバウンド10アシストのトリプル・ダブル

セルティックスは2日前のサンダー戦でモチベーションがまるで感じられないプレーの末に150失点で大敗した。試合後にはどの選手も気の緩みを認め、この無様なプレーを繰り返さないことを誓っていた。

こうして迎えた敵地でのマーベリックス戦では、試合開始からスタートの5人の気合いがまるで違っていた。ハードなディフェンスから入るのはもちろん、オフェンスでは個々で攻めるのではなくボールをシェアしてのバランスアタックを展開。この流れをセカンドユニットも引き継いだ。第1クォーターを29-20と上回ったが、フィールドゴール成功12本のうち9本にアシストが付き、ジェイソン・テイタムは4得点、ジェイレン・ブラウンが無得点にもかかわらず、チームで良いシュートチャンスを作って他の選手が決めるチームオフェンスの印象は、最初からルカ・ドンチッチ頼みのマブスよりはるかに上だった。

クリスマスから年末年始の6試合で平均44.5得点と異次元のパフォーマンスを見せるドンチッチを完全に抑えるのは難しく、前半だけで20点を奪われたが、常に厳しいディフェンスを仕掛けた。セルティックスの守り方は一貫しており、ドライブで突破されてもいいので3ポイントシュートは打たせず、2点シュートよりもアシストを警戒し、フリースローを与えない。3ポイントシュートは6本打って成功なし、アシストは3のみ。フリースローこそ11本を与えたが、ドンチッチがリズムに乗るカギとなるプレーはことごとく封じた。そして第3クォーターにはフィールドゴール8本中1本成功の3得点とドンチッチを抑え込み、89-65まで点差を広げる。

マブスは第4クォーターの頭にドンチッチをベンチで休ませたが、この時間帯にさらに差を広げられると、エースをコートに戻さず白旗を掲げた。最終スコア124-95、セルティックスがリーグトップの27勝目を挙げている。

テイタムが29得点14リバウンド10アシストのトリプル・ダブルと活躍したが、それでもエースではなくチーム全体で健闘した印象が強い。セルティックスのヘッドコーチ、ジョー・マズーラもそれを歓迎しており「それこそが好調の証だ」と言い、こう続ける。「どの選手も自信を持ち、落ち着いて、攻守両面で思い切りの良いプレーができていた。これはセルティックスのベストな姿だよ。今後も何度もこういった姿を見せてほしい」

指揮官はチームでの勝利を強調したが、マルコム・ブログドンはその中でもテイタムのチームを引っ張る力を称賛した。「昨シーズンからさらに成長したと思う。第1クォーターで点が取れなくても全く動じることがなかった。スタッツを気にしていたら、そうはならないはずだ」

いったん立ち止まったが、また力強く前進し始めたセルティックス。長いリーグ戦をこなしながら若いチームが成長していくには、これがベストだ。