Bリーグ

下位チームは反撃のきっかけをつかむチャンス

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新潟アルビレックスBB(3勝20敗/中8位)vs富山グラウジーズ(5勝18敗/中7位)
またしても連敗が続く苦しい新潟だが、前節より加入したスティーブン・グリーンが2試合平均20.0得点の活躍は明るい材料だ。ケヴェ・アルマともコフィ・コーバーンともタイプの違う選手なので、3人が噛み合っていけば勝ち星を伸ばしていけるだろう。しかし、ここにきて日本人スコアラーの杉本天昇と木村圭吾が欠場しており、厳しい台所事情は続いている。同地区の1つ上にいる富山との対戦だけに、ホームで良い結果を出したいところだ。一方、前節の富山は京都を相手に第1戦に勝利して連敗脱出したものの、第2戦は攻守ともに噛み合わず大敗となった。スクランブルでポイントガード起用されている野﨑由之は期待に応えて両日2桁得点の活躍。ブライス・ジョンソンとジョシュア・スミスは安定的にペイントで得点できるので、他の選手が得点を伸ばせるかが勝負の鍵となるだろう。現状はリーグの下位に沈んでいるものの、伝統ある両チームの再起に期待したい。

三遠ネオフェニックス(11勝12敗/中5位)vs名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(17勝6敗/西3位)
前節から合流したカイル・オクインの活躍により群馬と1勝1敗だった三遠。ダニエル・ギデンズもディフェンス面ではリムプロテクターとして役割を全うしており、ここに来てやっと戦力が揃ってきた印象だ。金丸晃輔と細川一輝の両シューターも両日2桁得点と本領を発揮し、さらにサーディ・ラベナと佐々木隆成は優秀なプレーメーカーとしてゲームをクリエイトしている。それぞれのやるべきことが明確になっており、シーズン序盤の躍進が再び期待できる。一方、前節は盤石の強さを見せた名古屋D。不動の先発出場選手の中東泰斗を脳震盪で欠いたが、それを感じさせない無双ぶりで新潟に連勝した。フィールドゴール成功率(49.3%)、3ポイントシュート成功率(38.6%)はともにリーグ1位と絶好調だ。昨シーズンからの積み上げが成熟しているだけに、再建した三遠には力の差を見せたいところ。お互いに良い状態で迎える1戦だけに好ゲームが期待できる。

シーホース三河(10勝13敗/中6位)vs島根スサノオマジック(17勝6敗/西4位)
前節はFE名古屋に1勝1敗だった三河。第1戦はオフェンス力にものを言わせて勝利したが、第2戦はFE名古屋のディフェンスの前に人とボールが動かず後手に回ってしまった。しかし、今シーズン苦しんでいる3ポイントシュート成功率は復調の兆しが見える。ダバンテ・ガードナーを起点に全員で総攻撃を仕掛けることができれば、勝機は十分にあるだろう。一方、前節はディフェンスの良い信州に対してハイスコアで連勝した島根。今節が終われば年末年始はホーム開催のため正念場を迎える。第1戦で負傷退場した白濱僚祐の具合が気になるところだが、多くの選手から調子の良さがうかがえる。安藤誓哉はここに来てキャリアハイを叩き出す活躍を見せ、ペリン・ビュフォードもトリプル・ダブルに迫る好調ぶり。新加入のエペ・ウドゥもフィットしてくれば出場時間を伸ばしてくるのは間違いない。さらに進化したバズソースタイルでリーグを席巻しそうな予感。

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広島ドラゴンフライズ(18勝5敗/西2位)vsファイティングイーグルス名古屋(13勝10敗/西5位)
前節の広島は持ち前の勝負強さを発揮して秋田に2連勝。フィールドゴール成功率の高さとターンオーバーの少なさが今シーズン好調の要因だが、その強みが特に第1戦では出た結果となった。寺嶋良は両日2桁得点と好調で、ドウェイン・エバンスは第1戦にトリプル・ダブルに迫る活躍。今シーズンはフリースローの成功率も高いため、FE名古屋のインサイドを攻めてファウルをしっかり誘発したい。一方、前節のFE名古屋は三河に1勝1敗。第1戦は三河の猛攻に手を焼いたが、第2戦は持ち味の堅守でターンオーバーを誘発し、試合を優位に進めて勝利。チームトップスコアラーのアンドリュー・ランダルが出場停止となる非常事態ながら、チーム全体でバランス良く得点を重ねた。特に両日とも2桁得点を挙げた相馬卓弥の好調はチームのステップアップに繋がる。堅実なオフェンスをしてくる広島と、強固なディフェンスで流れを作るFE名古屋のスタイルウォーズに注目だ。

大阪エヴェッサ(9勝14敗/西6位)vs琉球ゴールデンキングス(19勝4敗/西1位)
攻守ともにやや歯車の噛み合わせが悪く、横浜BCに連敗となった前節の大阪。ビッグクォーターを作り出し、追い上げを見せる時間帯もあっただけに、大阪のバスケを40分間継続していくことができれば、上位の琉球相手でもチャンスは十分ある。そのためにもターンオーバーを減らし、リバウンドを確実に取るといったベースを徹底したい。一方、前節の琉球は盤石の試合運びを見せて、北海道に連勝。中盤に追いつかれる場面もあったが、勝負どころでディフェンス強度を上げて、ジリジリと点差を広げる試合巧者ぶりはさすがリーグ最高勝率のチームといったところ。大阪のインサイドも強力ではあるが、オフェンスリバウンドからセカンドチャンスポイントを量産するスタイルで着実に得点を伸ばしたい。ディージェイ・ニュービルに対する小野寺祥太や今村佳太のディフェンスにも注目。トランジションで流れをつかみたい大阪と、しっかりと守り勝ちたい琉球のイニシアチブの握り合いもポイントだ。

滋賀レイクス(4勝19敗/西8位)vs京都ハンナリーズ(8勝15敗/西7位)
伝統の一戦となる今シーズン初の滋京ダービー。6連敗と再び苦しい状態が続いている滋賀ではあるが、前節は復帰したジョーダン・ハミルトンが両日30得点オーバーの活躍。キーファー・ラベナも復帰したため、ここから挽回を図りたいところ。鍵となってくるのは、現在リーグ最下位のフィールドゴール成功率。全員でより良い形でシュートをクリエイトしたいところだ。一方、前節の京都は富山と1勝1敗で連敗を7で止めた。ここのところシュートタッチが良くなかったジェロード・ユトフが大当たりして26得点の活躍。マシュー・ライトも復帰し、戦力が揃ってきたので京都の逆襲に期待したい。3ポイントシュート成功率はリーグでも6番目に高いため、インサイドとアウトサイドをうまく使い分けてオフェンスを組み立てたいところ。小澤智将とトビンマーカス海舟、ノヴァー・ガドソンと昨シーズン滋賀に所属した3選手の奮起にも注目だ。

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