ケイド・カニングハム

現地11月9日のプレーを最後に離脱中だったが手術を選択

ピストンズの若きエース、ケイド・カニングハムが痛めていた左すねの手術を決断し、今シーズンの残り試合を全休すると『ESPN』が伝えている。昨年のドラフト全体1位指名選手のカニングハムは現地11月9日のセルティックス戦を最後に欠場を続けており、この1カ月間、休養とリハビリを行うことで状態が良くなることを目指していた。しかし、思うようにはいかず、複数の医師の診察を受けて今回の決断に至った。なお来シーズンのトレーニングキャンプ開幕には完治した状態で参加できる予定だという。

昨シーズンのカニングハムは64試合に出場し平均17.4得点、5.6アシスト、5.5リバウンドを記録。新人王の投票ではスコッティ・バーンズ、エバン・モーブリーに次ぐ3位の得票数を獲得し、オールルーキーのファーストチームに選出された。今シーズンは故障前までに12試合に出場し、3ポイントシュート成功率こそ27.9%と低調に終わっていたが、平均19.9得点、6.2リバウンド、6.0アシストと軒並みスタッツを向上させていた。

ピストンズは現在7勝22敗とリーグ最低勝率に低迷しているが、カニングハムの復帰がなくなることで残りシーズンも厳しい戦いが続くことは避けられない。そのため、チームは来シーズン以降に目を向け、ここまで平均15.3得点、4.4リバウンド、4.0アシストを挙げている新人のジェイデン・アイビーや、平均14.8得点、4.4リバウンドを記録している3年目のサディック・ベイら若手を軸にした戦い方によりシフトしていくだろう。

ここで注目を集めるのはボーヤン・ボグダノビッチの去就だ。ここまで平均21.0得点、3ポイントシュート成功率43.7%を記録している33歳のベテランシューターをトレードの駒にして有望な若手、もしくはドラフト1巡目指名権の獲得に動くことは十分に考えられる。今シーズンが契約最終年だった彼は、開幕直後に2年3,910万ドル(約53億8,100万円)の契約延長を結んだと言われているが、優勝を目指すチームにとって魅力的な即戦力だ。これからのトレード戦線に向け、ボグダノビッチは目玉の1人となる。